青山学院大学がフェアトレード大学に再認定
一般社団法人日本フェアトレード・フォーラム(FTFJ)は、青山学院大学をフェアトレード大学として再認定しました。この認定は、大学がフェアトレードの理念を実践し、持続可能な社会づくりに貢献していることが評価されたものです。
フェアトレード大学の取り組みとは
青山学院大学では「青山学院大学フェアトレード憲章」を定め、食堂や大学生協でフェアトレード商品の販売を行っている他、教育機関としての役割も果たしています。また、企業との連携や東京都が展開する「TOKYOエシカルパートナー」にも参加し、フェアトレードの理解を深めるための活動を展開しています。
FTFJによると、青山学院大学のフェアトレードへの取り組みは経済的・社会的公正を重視した社会の実現に向けて重要な意義を持つとされ、今後さらなる普及を支援していく方針を示しています。
フェアトレードの理念を広げる役割
「フェアトレード大学」は、フェアトレードの理念に賛同しその推進に取り組む大学を認定する制度です。世界初の認定はイギリスのオックスフォードブルックス大学で、その後国内外で268大学が認定を受けています。日本では2014年から制度がスタートし、青山学院大学は過去の認定を経て今回の更新に至りました。
学長のメッセージ
青山学院大学の学長、稲積宏誠氏は「多くの関係者の方に感謝申し上げます。この更新認定を受けて、学生たちが信念を持ってフェアトレード活動を続けてきた成果だと信じています」と語ります。コロナ禍でも前向きに活動を続けてきたことが評価されたことを嬉しく感じている様子です。
FTFJの代表コメント
FTFJの代表理事、内山大志氏は「青山学院大学の皆様がフェアトレードの理念に基づき継続的に多くの取り組みを進めてこられたことが評価されました。様々な困難の中でも、フェアトレードの価値を広める活動がさらに広がることを期待しています」と述べました。
フェアトレードの意義
フェアトレードは、国際貿易において対話や透明性、敬意に基づいた公平な条件を目指す取り組みであり、特に経済的弱者の権利を守ることを重視しています。このような活動は、持続可能な発展に向けた重要なステップです。
今後の展望
今回の更新認定を受け、青山学院大学ではさらに学生主体の活動を進め、フェアトレードの普及に努めると共に、教育・研究の分野での貢献を通じて地域社会とも連携していく考えです。全国的に見ても、フェアトレードの考え方がより身近になることで、未来の消費者たちにとっての選択肢の一つとなることを期待しています。
日本国内においてもフェアトレードの重要性が広まりつつある中、青山学院大学の取り組みは、持続可能な未来の実現に向けた一つの灯火となることでしょう。引き続き、多くの関係者と共にフェアトレードの普及に携わり、持続可能な社会を目指していく姿勢が求められています。