沖縄の精肉店、100キロのシャトーブリアン完売の快挙
沖縄の精肉店が、コロナ禍で厳しい状況に直面しながらも、特上のオーストラリア産シャトーブリアンを100キロも完売させるという驚くべき快挙を成し遂げました。通常、このような肉の販売は50キロが限度ですが、今回は発売初日の30分で半分が売れるほどの盛況ぶりでした。この成功の背後には、精肉店の巧妙なマーケティング戦略と顧客への配慮がありました。
特価販売の背景と工夫
8月に行われた特価販売は、コロナの影響で様々な商品が処分価格で入荷されたことから実現しました。定価より30%も減った特上カルビや70%も減った国産リブロースを提供し、店舗の集客に成功しました。オーストラリア産シャトーブリアンの販売も、通常の20%引きという設定で行われ、消費者の心を掴みました。
事前にSNSでの購入希望数を募った結果、顧客が期待していた数量に応じて仕入れを調整し、品切れになることを避けるために追加発注をかけるなど、臨機応変な対応が功を奏しました。初日の午後3時には、用意していた50キロが完売。その後も次の日に再度仕入れを行い、オープン前から並ぶほど多くの顧客が来店しました。
客の声と商品への自信
お客様からは「やわらかい!」「あなたのお肉が初めて美味しいと感じた」といった感想が寄せられ、肉の質の高さが評価されています。実際、シャトーブリアンは約2.5cmの厚さで、焼き方のアドバイスも好評です。この魅力的なお肉を求めて、遠方からのリピーターも駆けつけています。
売上の回復と企業の思い
コロナ禍で、卸売業の売上が前年の70%減という厳しい状況に置かれた株式会社INAMI。しかし、精肉小売業が人気になり、今では前年以上の売上を達成しています。これにより、減少した卸売業の売上の一部を補填できる状況が生まれています。店主の長濱卓也氏は、困難な状況でも顧客が訪れてくれることに感謝の意を示しました。顧客の支持、そしてその声が次の営業への活力となっています。
今後の展望
9月5日からは予約販売を開始し、再度のシャトーブリアンの需要が高まる中で、450キロを売り上げる見込みです。販売は特価が終了した後も続け、良質なお肉としての販路を広げていくつもりです。独自のアプローチで厳しい状況を乗り切る姿勢が、これからの明るい未来を予感させます。
会社概要
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会社名: 株式会社INAMI
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代表者: 代表取締役 長濱卓也
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本社所在地: 沖縄県うるま市赤道461-1
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精肉店舗: 沖縄県うるま市赤道341
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設立年: 2010年
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URL:
inaminikunari.com