不妊治療支援「cocoromi」
2020-06-18 14:17:52
AIを活用した不妊治療支援サービス「cocoromi」が無料提供開始
AIを活用した不妊治療支援サービス「cocoromi」
近年、不妊治療の現場は新しい技術や情報に支えられ、治療を受ける方々にとってより良い選択肢が提供されつつあります。その中で、新たに登場したのが、フェムテック系ベンチャー企業が開発した「cocoromi」です。このサービスは、体外受精の経験を持つママたちのデータに基づき、不妊治療の情報を提供することを目的としています。β版が無料で提供されることで、多くのご夫婦が参加できる機会が広がりました。
cocoromiとは?
「cocoromi」は、登録したユーザーが不妊治療に関する統計データを閲覧できるサービスです。登録時に自身の情報を入力することによって、過去に体外受精で妊娠した方々のデータを基にした治療法の選択肢や成功確率を示すことが可能です。これにより、どの治療法が自分にとって適切かを判断する手助けとなります。
医療現場の課題を解決する背景
不妊治療を受ける夫婦の中には、高額な医療費を負担しつつも、「治療についての理解不足」を抱える方が多いことがデータによって明らかになっています。2020年の調査では、体外受精を受けた300組の夫婦のうち、約7割が治療法をよく理解していなかったと回答しています。このような環境を打破するため、cocoromiは家庭の経済的な負担を軽減する一助となることを目指しています。
AIによるデータ解析がもたらすメリット
cocoromiでは、過去に成功を収めた治療データをAIが解析し、個々の情報を基にした同質性の高い成功データを提供します。これにより、治療方法の選択においてより具体的かつ実用的なアドバイスが得られるようになります。特に、年齢やAMH(抗ミュラー管ホルモン)などの個人特性に応じた情報が表示されるため、ユーザーは自身の状態と合った治療法を見つけやすくなります。
治療生活を支える新しい取り組み
このサービスはただのデータ提供に留まらず、卒業が決まった利用者が治療データを次の利用者に寄付できる機能や、治療に関する情報交換が可能なトークルーム機能も展開予定です。共に情報を共有し合うことで、負担を軽減し、精神的なサポートにも繋がると期待されています。
医療監修のもとで
このサービスは、医療現場の専門家による監修のもとに開発されています。栄賢会梅ヶ丘産婦人科の齊藤英和医師が監修しており、信頼性の高い情報を基にサービスが展開されています。知識の確かな医師のバックアップを受けているため、安心して利用することができます。
企業のミッションと今後の展望
運営するvivola株式会社は、「人生100年時代」のライフスタイルを見直し、女性の医療を支えるAIサービスの提供を目指しています。現代の社会では女性のライフステージが多様化しているため、より個別化された医療支援が求められています。「cocoromi」は、この流れの中で、不妊治療を受けるご夫婦の理解を深め、主体的に治療と向き合うサポートをすることをミッションとしています。
不妊治療に対する新たなアプローチをもたらす「cocoromi」。今後の展開にも目が離せません。
会社情報
- 会社名
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vivola株式会社
- 住所
- 東京都渋谷区渋谷3-6-2エクラート渋谷5F
- 電話番号
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