出光興産の新プロジェクト
2025-03-19 11:22:29

出光興産、周南地区のクリーンアンモニア供給拠点整備に向けた新プロジェクト始動

出光興産株式会社が周南地区におけるクリーンアンモニア供給拠点整備のため、新たなプロジェクトに取り組み始めました。日鉄エンジニアリング株式会社が受注したこの「周南地区アンモニア供給拠点整備検討 配管敷設FEED業務」は、特に施工が困難な海底区間に焦点を当て、その地域における既存インフラを活用したパイプラインの敷設に関する各種の技術検討を行います。

背景と目的


出光興産は、2050年のカーボンニュートラル社会実現に向けて、2030年までに地域のクリーンアンモニア供給拠点を整備する目標を設定しています。これは、周南コンビナートにおける複数企業へのクリーンアンモニア供給インフラの構築を目指したプランの一環です。海底区間では特に高い施工難易度が想定されていますが、既存のパイプラインを利用することで、コストや時間を削減し、施工の効率化を図ることが期待されています。

日鉄エンジニアリングの役割


日鉄エンジニアリングは、国内外でのエネルギー及び海洋資源開発における高度な技術を駆使して、3000キロ以上の陸上及び海底パイプラインの設計・施工実績を有しています。今回のプロジェクトはその豊富な経験から、特に海底区間における施工に精通した専門家が中心となり、詳細な技術検討を重ねていきます。「これまでの40年以上にわたる実績が評価され、今回のFEED業務の受注に至りました」と日鉄エンジニアリングの代表取締役社長、石倭行人氏は語ります。

期待される成果


この新プロジェクトによって期待される成果は、地域のクリーンエネルギー供給基盤の整備だけではありません。また、出光興産が発表した資料によれば、既存のインフラを最大限に活用することで、新たなプロジェクトの環境負荷を低減しつつ効率的な供給チェーンの構築を実現することが狙いだそうです。これにより、周南コンビナート内の様々な企業へクリーンアンモニアの供給がスムーズに行える仕組みを確立することが可能になります。

経済的なインパクト


また、周南地区に新たな供給拠点が整備されることで、地域経済への影響も期待されます。エネルギー供給の安定化を図ることに加え、雇用創出や地元企業との連携強化を促進することが見込まれるため、地域発展に寄与する重要なプロジェクトとなるでしょう。

出光興産と日鉄エンジニアリングが手がけるこのプロジェクトが、果たしてどのような成果をもたらすのか、引き続き注目が必要です。この取り組みは、将来的に日本全体のエネルギーのあり方にも影響を及ぼす可能性があり、カーボンニュートラル社会の実現への大きな一歩となるでしょう。


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会社情報

会社名
日鉄エンジニアリング株式会社
住所
東京都品川区大崎一丁目5番1号大崎センタービル
電話番号
03-6665-2000

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