伊藤忠商事株式会社と株式会社くふうカンパニーが業務提携を締結し、今後「FOODATA レシート」という新サービスを提供します。このサービスでは、家計簿アプリ「Zaim」に蓄積されたレシートデータを活用します。「Zaim」は、スマートフォンでレシートを撮影することで、購入した商品の情報を自動的に反映できる便利なアプリです。このアプリは2021年にリリースされて以降、ダウンロード累計数は1,100万を超え、多くのユーザーに支持されています。
「Zaim」によって蓄積されたレシートデータは、個人情報保護に配慮しつつ整備され、企業向けの分析ソリューションとして提供されます。特に、顧客の行動パターンを深く理解するための重要な資源として、多くの企業が関心を寄せています。そのデータが、伊藤忠商事が運営する「FOODATA」に組み込まれることで、食品メーカーや小売業者は大量の購買履歴データを手に入れ、より的確なマーケティング戦略の策定が可能になります。
具体的には、この「FOODATA レシート」により、国内最大級の約10万人分のレシートデータが分析対象となります。これにより、購入日時や店舗、商品などの単一データだけでなく、複数のレシートを使用することで、消費者の行動を全体的に把握することが可能となります。特に、食品スーパーやドラッグストア、コンビニ、外食など、様々な購買シーンにおける消費者の連続的な行動を理解する助けになります。
くふうカンパニーは、このデータを基にしたマーケティング支援を進め、食品業界全体のデータ活用を推進していきます。また、家計簿アプリ「Zaim」を通して、企業にとって貴重な購入データを提供し、生活者にとって価値ある商品やサービスに結びつけることを目指しています。
この提携によって、企業は顧客の真のニーズを理解し、新しい商品やサービスを開発する手助けができるでしょう。データ活用によって、業界全体のサービス向上へと貢献することが期待されています。
家計簿アプリ「Zaim」は、使いやすさと利便性が特徴であり、銀行口座やクレジットカードとの連携機能も提供しています。このようにして、ユーザーは手軽に自身の家計を把握し、賢い消費を実現するための情報を得ることができます。
今後、「Zaim」が提供するデータに基づいた新しい価値がどのように私たちの生活や購入行動を変えていくのか、非常に楽しみです。データを活用した新サービスの展開は、食品業界にとどまらず、様々な領域でのビジネスチャンスを創出することになるでしょう。