環境意識を高めるウーマンズパビリオンでのトークイベント

2025年9月23日、大阪・関西万博で開催された「ウーマンズパビリオン」にて、環境問題をテーマにしたトークイベントが行われました。このイベントには、株式会社フォーステックの代表取締役社長、竹村陽平氏が登壇し、スマートゴミ箱「SmaGO（スマゴ）」の取り組みを紹介しました。

ウーマンズパビリオンは、「When women thrive, humanity thrives～ともに生き、ともに輝く未来へ～」というコンセプトを掲げ、女性が活躍することで人類全体が向上する未来を目指しています。本イベントは「プラスチックとの共生」をテーマに、企業やNPOがどのように環境問題にアプローチできるかを考える機会となりました。

トークセッションでは、日本コカ・コーラ株式会社、株式会社テクノラボ、NPO法人green birdの各代表者も登壇し、それぞれの分野でのプラスチックの循環利用に関する取り組みを発表しました。特に竹村氏は、都市や観光地におけるゴミ問題にフォーカスし、海洋プラスチックゴミの深刻な状況に対する解決策としてスマートゴミ箱「SmaGO」を提案しました。

SmaGOの機能と利点

SmaGOは、地球環境に配慮して開発されたIoTスマートゴミ箱です。太陽光で稼働し、内部のゴミを約5分の1に自動圧縮する機能を備えており、ゴミの蓄積量を通信機能を通じて通知します。この仕組みは、ゴミ回収の効率化に大いに貢献します。また、SmaGOのラッピングは自由にデザインできるため、地域の特色を反映したり、企業が協賛することで運用コストの削減も可能です。

このように、SmaGOは「資源循環の起点」と位置づけられ、プラスチックと共生する未来の構築に貢献できると竹村氏は語りました。全国各地、特に東京都表参道や京都市、宮島などでの導入事例が紹介され、SmaGOがどのように景観を向上させ、ゴミの回収をスムーズにするかが詳しく説明されました。

企業とNPOの取り組み

このイベントに登壇した他の企業やNPOの代表者も、プラスチックの循環利用についてのさまざまな視点を提供しました。日本コカ・コーラの田中美代子副社長は、サステナビリティへの取り組みや、消費者と企業の協力によって持続可能な未来を作る重要性について講演しました。一方、テクノラボの林光邦氏も、製品設計からリサイクルに至るまでのプロセスにおけるプラスチックの役割について触れました。

このように多様な立場の専門家が集まり、プラスチックとの共生について深く議論を交わしたこのイベントは、参加者にとって非常に意義深い機会となったことでしょう。環境問題は、私たちの未来に直結する重要なテーマです。このようなイベントを通じて、様々な意見や事例を知ることができるのは、次世代へ向けた一歩として非常に重要です。