三井不動産が描く未来の街づくり
2023年10月、三井不動産株式会社は公益財団法人日本オリンピック委員会(JOC)、日本パラスポーツ協会日本パラリンピック委員会(JPC)、日本バスケットボール協会(JBA)、日本車いすラグビー連盟(JWRF)とのスポンサーシップ契約が締結されました。この契約により、共同で「スポーツ・エンターテインメントの力」を活用した街づくりに取り組んでいく方針が示されています。
スポーツの力を利用した街づくり
三井不動産は2016年から「BE THE CHANGE」というスローガンのもと、スポーツ要素を取り入れた街を形成してきました。これまで開発した「MIYASHITA PARK」や「LaLa arena TOKYO-BAY」といったプロジェクトはその代表例です。また、2024年には「&INNOVATION 2030」という新しい経営方針を発表し、これまでの取り組みをさらに加速させる意向を示しています。
具体的には、パリ2024オリンピック・パラリンピックに関連するいくつかのプロジェクトも計画中で、今後ますます、地域にスポーツ文化を根付かせることが期待されます。
新たな契約の概要
三井不動産と契約を結んだ各団体は、以下の通りです:
1.
JOC (日本オリンピック委員会)
- 契約期間: 2025年3月から2028年12月
- 呼称: TEAM JAPANゴールド街づくりパートナー
2.
JPC (日本パラスポーツ協会)
- 契約期間: 2025年3月から2028年12月
- 呼称: JPCオフィシャル街づくりパートナー
3.
JBA (日本バスケットボール協会)
- 契約期間: 2025年3月から2029年3月
- 呼称: JBAオフィシャル街づくりパートナー
4.
JWRF (日本車いすラグビー連盟)
- 契約期間: 2025年4月から2029年3月
- 呼称: JWRFトップ街づくりパートナー
これらの契約によって、各団体と連携し、「TEAM JAPAN」の応援のもと、様々な地域イベントや取り組みを通して、地域の活性化が図られることになります。
スポーツを楽しむ環境の構築
具体的な施設の一つとして、東京都渋谷区に開業した「MIYASHITA PARK」は、スケート場やボルダリングウォールなども設置され、地域住民が手軽にスポーツを利用できるコミュニティの場となっています。また、福岡にある「三井ショッピングパーク ららぽーと福岡」には、広大なスポーツパークが整備されており、スポーツイベントやパブリックビューイングなど、多様な楽しみを提供しています。
パリ2024大会に向けた取り組み
際立った取り組みの一つに「日本橋シティドレッシング」があります。これは、日本橋エリアを盛り上げるため、JOCエンブレムやアスリートの肖像を掲出し、地域全体でTEAM JAPANへの応援を行うイベントです。このように、三井不動産はただ街を作るだけでなく、スポーツを通じて地域の人々をつなげ、新たな文化を育みたいという意気込みを持っています。
未来への展望
三井不動産は「共生・共存」「多様な価値観の連繋」「持続可能な社会の実現」を理念として、SDGs(持続可能な開発目標)にも力を入れています。これにより、地域を豊かにするだけでなく、心躍る街づくりを進める姿勢が明確になっています。これからの三井不動産の活動に目が離せません。
このように、スポーツを核にした地域貢献の取り組みは、今後ますます重要な意味を持つことでしょう。