トヨタホームのLINE活用で来場予約伸び率が劇的に向上
トヨタホーム株式会社は、Micoworksが提供するLINEマーケティングプラットフォーム「MicoCloud(ミコクラウド)」を積極的に活用し、LINE経由の来場予約数が前年同時期比2.1倍に達したことを発表しました。この成功は、住宅市場の厳しい状況の中で実現したものであり、顧客との新しい接点作りに寄与したと言えます。
住宅業界の現状
日本の住宅市場は、物価高や人件費の上昇に伴い、注文住宅の価格が上昇を続けています。2023年の国土交通省の調査によると、全国平均の注文住宅購入資金は約5,811万円に達し、2019年の4,615万円から約26%の上昇を記録しています。さらに、コロナ禍により、住宅購入を考える人々の情報収集行動がデジタル化し、77%がインターネットで情報を集めるようになっています。
この状況を踏まえ、トヨタホームは2019年からLINE公式アカウントを運用し、約500万人のフォロワーを獲得しました。ただし、増加する友だち数に伴い、情報一斉配信のコストが増え、ユーザーの住宅に対する関心度を把握することが課題とされていました。
MicoCloud導入の目的と効果
そこで、トヨタホームはMicoCloudを導入し、セグメント配信によるターゲット別のアプローチが可能となりました。結果として、来場予約数が前年比2.1倍に増加しました。具体的には、友だち追加から5日間のステップ配信を行い、住宅探しの熱が冷める前に積極的に情報を提供することで、来場行動を促しました。
また、2024年10月に導入した「カタログ診断」機能では、顧客の希望に沿った住宅カタログをLINEで提案。これにより、資料請求数は前年比1.8倍となり、顧客の関心を引くことに成功しました。
さらに、キャンペーン応募率は30倍に跳ね上がり、中長期的に住宅購入を検討している層へのアプローチが強化されました。友だち追加時点での関心が高くないユーザーに対しても、関係構築を行いながら定期的にキャンペーンを配信することで、検討行動を促しています。
今後の展望
トヨタホームの営業統括部の山口高志氏は、住宅業界のデジタル化が進んでいる中で、LINE公式アカウントを通じた顧客コミュニケーションの重要性が増すと述べています。今後はMicoCloudをさらに活用し、顧客、ディーラー、メーカーの間でのスムーズな情報連携を目指し、各種ニーズに応じた情報提供に努めていく方針です。
MicoCloudとは
「MicoCloud」は、企業と顧客とのコミュニケーションを最適化するマーケティングプラットフォームです。LINE公式アカウントの機能を拡張し、データ収集をマルチチャネルで行うことにより、顧客に最適な情報提供が可能になります。さらに、コンサルティングから運用支援までをワンストップで提供し、企業の成功をサポートしています。
詳しい情報は、
Micoworks株式会社の公式サイトをご覧ください。