手話歌ミュージックビデオ『希望の羽』の誕生
音楽とダンスにより、音の有無を超えた新たな表現が生まれました。一般社団法人日本手話文化協会の代表理事、藤乃のもと、ろう者・難聴者と聴者が共に創り上げた手話歌ミュージックビデオ『希望の羽』が、2026年4月7日(火)に公開されることが決まりました。この作品は、聞こえない人々と聞こえる人々が対等な立場でパフォーマンスをする様子を描いています。
音のない世界の表現
「希望の羽」は、聞こえないメンバーが8名、聞こえるメンバーが8名集まり、計16名によるコラボレーションです。振付には手話が取り入れられ、音の有無という障壁を超えて、身体を通じた豊かな表現を目指しました。特筆すべきは、1カット撮影で制作されたことで、日本では極めて珍しい試みです。これにより、観る者は全編通して没入感を得ることができます。
音楽の背景と制作の困難さ
楽曲「希望の羽」は、藤乃の半生や手話との出会いに影響を受けて制作されました。作詞・作曲は、中村泰輔氏が手がけており、彼の音楽はこのプロジェクトの核心を形成しています。制作過程で最も困難だったのは、ダンス経験を持つろう者・難聴者の確保でした。彼らはまだ少数派で、制作には約3か月を要しました。
参加メンバーには、日本代表のデフアスリートや国際大会のセレモニーで活躍するデフ俳優、プロのデフダンサー、さらには若いダンサーから68歳のデフダンサーまで、年齢や経歴の異なる多様なメンバーが揃いました。この多様性が、作品に深みを与えています。
撮影の工夫と協力体制
2023年3月22日、都内のスタジオで撮影が行われました。当日は、手話通訳者が7名参加し、出演者が安心して表現できる環境を整えました。振動やカウント表示など、多様な合図方法を用い、出演者はそれぞれに適した形でコミュニケーションを図りました。お互いの理解を深めることができ、安心感が生まれました。
メッセージ性
この映像作品は、単なるミュージックビデオに留まらず、聴者と非聴者が共に創作する可能性を提示しています。音の有無という違いを受け入れながらも、一つの舞台で共に立つ姿を映し出しており、まさに新たな共創文化の形成を示しています。
多くの方にこの作品を観ていただき、手話と音楽を通じた共感の輪が広がることを願っています。
作品概要
- - 作品名: 手話歌「希望の羽」ミュージックビデオ
- - 公開日: 2026年4月7日(火)
- - 公開サイト: YouTubeリンク
楽曲情報
- - 楽曲名: 希望の羽
- - 歌: 藤乃
- - 作詞・作曲: 中村泰輔
ミュージックビデオ制作陣
- - 監督: 三石直和
- - 振付: YUI TANIMURA
- - 出演: 藤乃、ろう者・難聴者8名、聴者8名
お問い合わせ
一般社団法人 日本手話文化協会
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