新型コロナウイルス対策ソリューションの取り組み
新型コロナウイルス感染症の影響が長引く中、企業や機関では感染予防策がますます重要視されています。その中で、特に注目されているのが新型コロナウイルス対策ソリューションの開発です。当社のマーケティング&イノベーション本部(M&I本部)では、社内の各部門との連携を強化し、グループ全体の技術やリソースを活用した新しいビジネスワークフローを模索しています。
高出力殺菌用深紫外線LEDの活用
当社では、特に高出力の殺菌用深紫外線LEDを利用した新型コロナウイルスへの対策に注力しています。据え付け型の深紫外線LED「Klaran™」は、ボストン大学の検証を受け、その発光波長260-270nmがコロナウイルスを不活化するのに非常に効果的であることが証明されました。
この技術の強みは、何といってもその高出力の特性です。CIS社が開発した「Klaran™」は、ウイルスや細菌を無力化するために必要な紫外線の照射量が従来の280nmに比べ少なくて済むため、効率的な殺菌が可能です。このことにより、様々な環境での感染予防対策が実現できると期待されています。
通例の流水殺菌用途に加え、表面殺菌にも対応していくことで、多くの業界での利用が視野に入ります。これまで以上に、様々な環境下での衛生管理が求められる今、Klaran™はその力強い味方となるでしょう。
3密見える化ソリューションの導入
さらに、当社では環境センサーとライブカメラを組み合わせた「3密見える化ソリューション」を開発しました。このシステムにより、密閉、密集、密接の各状況がリアルタイムで可視化されます。現在、京都府京田辺市の役所において実証実験が行われており、安定した配信がなされています。
このソリューションは、利用施設の入場者数を管理し、CO2濃度の基準が超えた際には管理者にメールで通知する機能を搭載。これにより、より効果的な3密対策が可能になります。生活の質を高めるための安全な環境を提供するという点で、この技術は極めて有用です。
未来に向けて
当社は、こうした新たな技術を駆使し、コロナウイルス感染症対策における社会的責任を果たすとともに、経済活動の活性化にも寄与していく所存です。特に10月から開催される「Rakuten Fashion Week TOKYO 2021 S/S」にも当社のCO2センサーが活用される予定です。これにより、ファッションイベントを通じて、コロナ対策が強化された安全な空間が提供されることが期待されます。
今後も時代のニーズに応える形で、さまざまな技術をアップデートし、持続可能な社会への貢献につなげていきます。
今後も、感染予防技術の充実を図りながら、安全で快適な暮らしの実現に向けた取り組みに邁進してまいります。