台湾クリエイティブ・エキスポ2025の成功
2025年8月、台湾最大のデザイン見本市「台湾クリエイティブ・エキスポ」が台湾の南港展覧館と松山文創園区で開催されました。このイベントは、例年も高い注目を集めていますが、今年は特に65万人以上の来場者を迎え、総取引額も67億円に達するなど、過去最高の規模となりました。
「水のある風景」をテーマに
本年度のエキスポは「水のある風景」をメインテーマに掲げ、台北で3年ぶりの開催となったこともあり、多くの訪問客で賑わいました。松山文創園区においては、「水の精霊」「海の情景の島」「霧の領域」「台湾:無限の流れ」といった四つの展示が行われ、台湾の文化が水と共に育まれてきた様子が描き出されました。
特に「水の精霊」では、観客が水灯篭を放つことで対話型の体験が生まれ、参加者に強い印象を与えました。また、「霧の領域」では五感に訴える展示が行われ、音や香り、光と影を通じて観衆を引きつけました。
大規模な文創ブランド展
「南港展覽館」での文創ブランド・IPライセンス展には、国内外から650以上のブランドが出展し、BtoBマッチングの機会も豊富に設けられました。180社以上の海外バイヤーが来場し、国内外のバイヤーとの1対1のマッチングセッションが実現しました。今年度は特に多くの商談が成立し、活気あるビジネスの場として機能しました。
オリジナルキャラクターの登場
加えて、文化部の黒潮プロジェクト支援を受けた34のオリジナルキャラクターが発表され、「黒潮星楽園」エリアが注目を集めました。このエリアでは、58件のライセンス交渉が成立するなど、国内外の関心を引くことに成功しました。展示だけでなく、トークイベントやフォーラム、パフォーマンスも開催され、多くの観客を集めました。
成果満載のイベント
会期中には125件以上のイベントが行われ、満席の状況が続きました。「海洋の方法」という講演会シリーズでは、台湾文化の国際化に関する知見が共有され、参加者の学びが深まりました。また、IP創作やマーケティングに関連する「キャラクターIPフォーラム」も人気を博し、2,400人以上が参加しました。
まとめと今後の展望
「台湾クリエイティブ・エキスポ2025」は盛況のうちに幕を閉じましたが、主催者である文化部からは2026年8月に再開催されることが発表されています。公式サイトやSNSでの情報更新が期待され、多くのファンが次回の開催を待ち望んでいます。台湾文化の前進と発展を確認できる機会、ぜひ注目していきましょう。