鎌倉市、新たな教員採用制度導入に向けた挑戦

2025年8月4日から、エン・ジャパン株式会社は、鎌倉市と連携し、市独自の教員採用を実施することを発表しました。このプロジェクトには、「ソーシャルインパクト採用プロジェクト」として市の教育環境を一新するため、多くの期待が寄せられています。

プロジェクトの背景

鎌倉市は、教育の理念として「学習者中心の学び」を掲げており、個々の学習者が安心して自らを育む環境を整えようとしています。これに関連して、ICTの導入や教育施設の設備充実が進められてきました。しかし、教員の採用については従来の制度に依存することから、他の多様な教育モデルに対応するのが難しいという課題がありました。

これを踏まえて、鎌倉市は「市費負担教員制度」を新設し、その内容は2025年6月に開催される市議会で決定されます。これは、全国的にも珍しい取り組みで、市が自ら責任を持って正規の教員を採用し、任用することになります。

具体的な募集内容

この新しいプロジェクトでは、小・中学校の学級担任や中学校の技術科・美術科の教員を募集しています。給与や処遇については、現在の県費教員と同等の基準が適用されるため、応募者にとって魅力的な条件が整っています。

応募は、エン・ジャパンが提供する求人サービス「ミドルの転職」「AMBI」「エン転職」「エンゲージ」を通じて行われ、受付期間は2025年8月4日から8月31日までです。

エン・ジャパンの支援

エン・ジャパンは、求人サービスを利用した集客支援や、ビデオ面接ツール『Video Interview』、採用管理システム『Hirehub』の提供を通じて、このプロジェクトの成功を強力にサポートします。彼らは求職者と雇用者の適切なマッチングを促進し、新しい教員採用のモデルを作り出そうとしています。

ソーシャルインパクト採用の意義

この制度は、社会的な課題解決に向けた「ソーシャルインパクト採用」の一環としても捉えられます。中央省庁や地方自治体、NGO/NPO、企業が様々な優秀な人材を求める中、エン・ジャパンは彼らのニーズに応えつつ、新しい職場での活躍を目指しているのです。鎌倉市のこの取り組みは、教育の分野にとどまらず社会全体に対しても革新的な影響を与える可能性があります。