プログラミング教育における意識調査、半数以上が小学校からの導入を支持

プログラミング教育に関する意識調査の結果

株式会社イー・ラーニング研究所（大阪府吹田市）は、プログラミング教育に関する意識調査を実施しました。この調査は、全国の男女500人を対象に1月17日から21日まで行われ、クロス・マーケティング・グループのツールを使用して実施されました。

調査の主な結果として、プログラミング教育を小学校から始めることが適切だと考える人が約60%に達し、プログラミングを学んだことがない人が約70%存在することが明らかになりました。この結果は、教育現場におけるプログラミング教育の必要性を浮き彫りにするものといえます。

小学校からのプログラミング教育が多数派

まず、調査では小学校や中学校からプログラミング教育が開始したことを知っている人は約54%で、半数ほどがこの取り組みを認識していることがわかりました。しかし、多くの人がプログラミングを学んだことがないという現状も同時に明らかとなりました。半数以上が「学んだことがない」と回答したこの状況は、プログラミング教育が必要とされているにも関わず、実際には多くの人がその機会を得ていないことを示しています。

肯定的意見が多いプログラミング教育

調査対象者の中で、プログラミング教育について肯定的な意見を持つ人は約50%に上ります。「必要だと思う」との回答は21.2%、さらに「やや必要だと思う」との回答は32.4%でした。これにより、プログラミング教育に対する肯定的意見は広がっていると考えられます。

「プログラミング教育はいつから始めるべきか」という質問に対しては、51.0%の回答者が小学校からの開始に賛成し、小学校低学年からの導入を望む声も多いことが明らかになりました。

スキルの習得が最大のメリット

プログラミング教育のメリットについての回答では、約60%の人が「IT・デジタルスキルの習得」や「PCスキルが身につく」といったスキル関連の利点を挙げました。このように、プログラミング教育がもたらすスキルの向上に関心を持つ人が多いことがわかります。

一方で、不安の声も聞かれました。「身体の負担」や「親が教えられないこと」といった意見が目立ちましたが、「特に不安はない」と回答した人もおり、意見は分かれる結果となりました。このように、新たな教育分野であるプログラミング教育は、保護者や教育現場の理解とサポートが求められる場面も多いといえます。