子どもたちの権利を守るための学習支援拠点増設を目指す3keysの挑戦

子どもたちの未来を支える新たなプロジェクト

法学部の学生である森山誉恵さんが設立した認定NPO法人3keys（スリーキーズ）は、虐待や貧困など家庭環境が厳しい子どもたちへの学習支援を行っています。この団体は、2011年に成立し、2017年には認定NPO法人の地位を得て、正式に活動を展開してきました。最近、彼らは新たな学習支援拠点を増やすためのクラウドファンディングを始めることを発表しました。

このプロジェクトは、特に児童養護施設で生活する子どもたちを対象としており、多くの子どもたちが抱える学習面での遅れを解消することを目的としています。小学校に入学する頃には、読むことや計算することができない子どもや、自分の進路について考える余裕がない子どもたちが多数存在します。彼らの権利を保障し、希望を持てる未来を創出するため、3keysは尽力しています。

3keysの取り組みと趣旨

3keysが掲げるビジョンは、すべての子どもが生まれ育った環境によらず、平等に教育や愛情を受け取れる社会を実現することです。組織の代表を務める森山さんは、ボランティア経験から、支援が必要な子どもたちが多くいる現実を知り、その思いを具現化するために活動を始めました。

彼らは主に次のような活動を行っています。

- 学習支援: 働く大人や信頼できる大人が周りにいない子どもたちに必要な勉強を教える放課後教室を運営。
- 進学指導: 今後の進路を考える際に必要な情報提供やサポート。
- 相談窓口: 深刻な問題を抱える子どもたちのための相談サービスを提供しており、特に10代の若者向けに支援サービスの検索・相談ができるポータルサイト「Mex（ミークス）」も管理しています。

クラウドファンディングの開始

新たに運営予定の2つの学習支援拠点の資金を調達するために、今回のクラウドファンディングがスタートしました。多くの方々からの支援をもって、より多くの子どもたちに教育の機会を提供し、彼らの夢を育みたいと考えています。

また、一般財団法人村上財団の代表理事である村上絢さんもこのプロジェクトを推薦しており、様々な形で子どもたちを支援する取組みを続けています。彼女は、3keysの活動がいかに重要であるかを強調し、支援が未来を変える力になると語っています。