AIプラットフォームmeviyが新たな切削加工サービスを提供
株式会社ミスミグループ本社が運営する機械部品調達のAIプラットフォーム「meviy(メビー)」は、2025年10月20日より新サービスとして、切削加工(角物)において斜め穴部品への対応を開始します。このサービスの開始により、自動車や産業機械、ロボット業界を中心に、広範な対応が可能となります。
斜め穴部品の現状と課題
自動車や産業機械、ロボットといった多様な業界では、斜面に取り付けられる部品や「斜め穴」という特異な仕様が要求されることがあります。具体的には、斜め穴とは斜面に対して垂直に開けられた穴のことであり、これらの部品を調達する際には紙図面を作成しなくてはなりません。特に、斜め穴の制御は複雑で、多くの時間と労力が求められます。
さらに、必要な部品を加工できる業者は限定され、その結果、供給の不安定性や納期の延長という問題が発生することが一般的でした。こうした問題に対して、ユーザーからは「meviyで斜め穴の部品にも対応してほしい」という多くの要望が寄せられていました。
新たなシステム開発による利便性向上
このニーズに応えるため、株式会社ミスミグループ本社は、斜め穴を見積もり可能にするシステムを開発し、さらには安定供給を実現するための体制強化を行いました。これにより、自動見積もりシステムを導入し、従来3日以上かかっていた調達が最短3日で実現できるようになります。このサービスは、自動車や産業機械、ロボット産業にとって、工期の短縮と効率化をもたらすことでしょう。
サービス概要
- - リリース日: 2025年10月20日
- - 対象サービス: 切削加工(角物)
- - 追加サービス: 斜め穴
- - 対応サイズ: 450×250×70
- - 対応材質: 鉄、アルミニウム、ステンレス、樹脂(ベークライト除く)
- - 納期: 最短3日目出荷
詳細については、
meviyサービスサイトインフォメーションをご確認ください。
meviyの魅力
meviyは、ユーザーが機械部品の3Dデータをアップロードするだけで、AIが自動的に即時見積もりを行い、独自のデジタル製造システムによって最短1日以内の出荷を実現しています。このサービスは、調達にかかる時間の90%以上を削減し、お客様の部品調達の効率を飛躍的に向上させることが期待できます。実際、meviyは国内の機械部品調達市場で4年連続シェアNo.1を達成しており、第9回ものづくり日本大賞においても「内閣総理大臣賞」を受賞しています。
さらに、海外へのサービス展開も進めており、部品調達のデジタルトランスフォーメーション(DX)を通じて時間価値を提供しています。
ミスミの未来への取り組み
ミスミグループは、デジタル技術を駆使してものづくりプロセスの革新に取り組んでいます。2000年には業界初のインターネット注文サービスを導入し、部品の選定や発注をWeb上で完結させる仕組みを確立しました。また、3Dデータを基にしたAIによる自動見積もりなど、多彩な革新的なサービスを展開してきました。
将来的には「デジタルモデルシフト」を戦略の中核に位置づけ、ユーザーに新たな価値を提供する姿勢を継続します。設計・調達プロセスのDX化により、生産現場の生産性が飛躍的に向上することで、顧客のコスト削減や業務の効率化を実現し、よりクリエイティブな業務に注力できるようにサポートしていくことを目指しています。
ミスミは、技術革新を通じて、個々の「時」を価値あるものへと変えていく将来を描いています。