東大卒AI専門家が教える音響工学の新しい挑戦
音楽とテクノロジーの融合が新たな学びの場を作り出しています。兵庫県神戸市に拠点を構えるジーライオングループが運営する国立音楽院東京校では、音響工学とAI技術を体験的に学ぶ講座が2026年の春にスタートします。このワークショップは、理論と実践を組み合わせたユニークなカリキュラムが特徴で、音楽と科学の繋がりを深める貴重な機会です。
音響×AIワークショップの内容
ワークショップでは、人気テレビ番組「格付けチェック」のエンタメ要素を取り入れ、学生たちに音響工学の基礎を実験を通して学ばせることを目指しています。担当講師として招聘されたのは、東京大学卒でAI専門の秋田真宏氏。彼は『マーケ領域で実践されている生成系AIの技術』の著者でもあり、多面的な知識を持つ教育者です。
この講座では、以下のような多彩なテーマが取り扱われます。
音楽をデータで理解する
1.
オールドヴァイオリンと新作ヴァイオリンの比較
イタリア製の5700万円のオールドヴァイオリンと10万円の新作ヴァイオリンを比較し、振動モードやFFT(高速フーリエ変換)を使用して音の違いを科学的に解明します。このプロセスを通じて、名器が持つ特別な音色の理由を探ります。
2.
AI楽曲と人間の楽曲の違い
最新のAI技術を駆使し、AIが作成した音楽と人間が創作した音楽を比較します。AIが音楽の「文脈」をどのように理解しているかを掘り下げ、未来のクリエイティビティを考察します。
身体と音の相互作用を探る
3.
超低音の体験
30Hzの超低音がどのように身体に影響を与えるのかを探究します。音の高調波やスピーカーの特性について学ぶことで、音が感じられる体験へと変わる瞬間を体感します。
4.
ナチュラルホルンを作成
自身でナチュラルホルンを作り、音程を計算します。このプロセスでは、音作りの背後にある数理モデルを理解し、音楽と科学の融合を感じます。
5.
「楽器じゃない楽器」の発見
日常生活で見られる音を楽器のように捉え直す新しい視点を提供し、物質の動きが生み出す音について探求します。
未来への視点
6.
ヴァイオリン弓の科学的比較
フランス製の700万円のオールドヴァイオリン弓と1万円の中国製弓を比較。弓が音に与える影響を数理的に解明し、楽器本体だけでなく、奏者の道具がもたらす音色の違いを実感します。
国立音楽院の特徴
国立音楽院は1967年に創立され、世田谷区に位置しています。音楽を学びたい人々に向けた専門的なプログラムを提供しており、実践的な音楽教育に力を入れています。多くの卒業生が音楽業界で活躍しています。
公式HPやSNSで、最新の情報をぜひチェックしてください。
今後の展望
音楽とAIの関係は今後も深まると予想され、国立音楽院の取組はその先駆けとなるでしょう。音楽の可能性を広げるこのワークショップに、ぜひ参加して新しい発見を体験してみてはいかがでしょうか。