自動運転EVバスの実証実験が甲子園エリアでスタート!
2023年10月1日から約90日間にわたり、西宮市と阪神電気鉄道株式会社は甲子園エリアで自動運転EVバスの実証実験を実施します。この取り組みは、国土交通省の「地域公共交通確保維持改善事業費補助金」を活用したものです。
背景と目的
西宮市は「皆が暮らしやすく、出かけたくなる町」を目指し、阪神電気鉄道は「魅力的な沿線の実現」を目指しています。この実証実験を通じて、路線バスの運転士不足や持続可能な交通体系の構築といった課題に向き合っていきます。特に、次世代モビリティの実用化に向けたニーズの把握や、実用化に必要な課題を明らかにすることが重要な目的です。
実施内容
実験の期間は2023年10月1日から2024年2月中旬までで、そのうちの約90日間、実際の走行が行われます。ただし、試験的な走行期間である初めの1週間(10月1日~7日)は一般の方の乗車はできませんので、ご注意ください。主に平日に運行し、全長約5.4kmのルートを設定しています。使用する車両は自動運転EVバスの「Minibus 2.0」で、提供は株式会社ティアフォーが担当します。このバスは最高速度が約35km/hであり、自動運転レベル2のシステムが搭載されています。乗車は無料で、事前の予約が必要です。
路線名称とロゴデザイン
実証実験では、地域の皆が親しめる次世代モビリティを目指し、専用の路線名称とロゴマークも制定されています。この取り組みは、地域の魅力向上に貢献することを目的としています。
実施体制
実験の主体は西宮市と阪神電気鉄道株式会社であり、運行は阪神電気鉄道株式会社および阪神バス株式会社が行います。また、NTT西日本やNTTビジネスソリューションズ、関西電力送配電など、多くの企業が協力しています。こうした体制をもとに、地域の交通インフラの未来を支える取り組みが進められます。
注意事項
・道路状況による遅れの可能性があるため、あらかじめご了承ください。
・天候やシステムの整備状況により、実証実験が中止になる可能性もあります。
・乗車時は、必ず着席してください。
・介助が必要な方や車いす、ベビーカーを使用する方は乗車できません。
・また、実証実験中に発生した様子は記録され、将来的に広報活動に利用されます。
この実証実験は、自動運転技術のプレグラウンドとして、多くの人々に新しい交通手段を実感いただく貴重な機会となります。ぜひ多くの方に関心を持っていただき、未来の移動手段への理解を深めていただければと思います。