統合型校務支援システム「C4th」での新たな挑戦
全国の小中高等学校に向けて学校支援システムを提供している株式会社EDUCOMは、近年、統合型校務支援システム「C4th」に新たにダッシュボード機能を導入し、その利用校数が2024年8月時点で5,000校を突破しました。これは、教育のデジタル化を進める大きな一歩といえるでしょう。
C4thとは?
「C4th」とは、教務、保健、学籍、学校事務などの情報を一元管理する統合型校務支援システムです。このシステムによって教育機関は、教師の業務効率を向上させ、児童生徒の情報を簡単に把握することが可能になりました。特にダッシュボード機能は、各学校の情報を一目で見れるようにすることで、学校現場での迅速かつ正確な情報の活用をサポートしています。
ダッシュボード機能の開発背景
文部科学省は、2023年3月に発表した「GIGAスクール構想の下での校務DXについて」で、GIGA端末による教育データの利活用の課題を指摘しました。特に、児童生徒や学校の情報を統合して視覚化すべきだとの観点から、EDUCOMはダッシュボード機能の開発に本格的に取り組み始めました。これにより、学校や教育委員会の情報をスムーズに共有し、教育活動の効率化を図ることが期待されています。
ダッシュボード機能の具体的内容
「C4th」では、学校向けと教育委員会向けの2種類のダッシュボード機能が用意されています。学校向け機能では、学校全体の状況、学年、学級、さらには個々の児童生徒に至るまでの情報を簡潔に確認することができます。出欠や保健室の利用状況など、特定の情報に基づくアラート設定も可能で、児童生徒の不審な変化を早期に察知する手助けとなります。
教育委員会向け機能は、同じ自治体に所属する学校が登録した情報を一元的に管理し、情報のグループ共有が簡単になる点が特徴です。これにより、各校の情報が可視化され、関係者間の連携が強化されます。
現在の導入状況と今後の展望
2024年8月時点で、「C4th」のダッシュボード機能は全国の100以上の自治体、5,000以上の小中学校に導入されており、これらのシステムがもたらす教育データの集約と可視化は、個に応じた指導や学校全体での組織的な支援に役立っています。今後は、学習eポータルとの連携を進め、蓄積された学習情報をダッシュボードで見られる機能の追加も視野に入れています。
結語
EDUCOMはこれからも「C4th」を通じて次世代の教育現場を支えるパートナーとして、ICTを活用した「元気な学校」の実現に向けた取り組みを加速させていきます。教育の未来を見据えたその姿勢は、多くの教育機関に新たな可能性を提供しています。
会社概要
株式会社EDUCOMは1989年に教育用コンピュータ事業をスタートし、その後「C4th」を含む多様な支援システムを開発・提供してきました。今後も教育機関のニーズに応じたシステムを拡充し、教育の質の向上に寄与していくことでしょう。