仏教心理学の可能性を探る講演会
同朋大学では、11月29日(土)に「仏教心理学の可能性」をテーマにした講演会が開催されます。この講演は、日本仏教心理学会第17回学術大会にあわせて実施され、誰でも参加可能です。仏教の教えにルーツを持つ心理療法が、現代の人々にどのように役立つのかを考える貴重な機会となっています。
学術大会のテーマ
今年の学術大会では、「仏教心理学の可能性—森田・内観・マインドフルネス(ヴィパッサナー)—」というテーマが設定されています。こちらは、森田療法や内観法、さらにはマインドフルネスの観点から、仏教の教えに基づく心理療法が現代人の生活にどのように貢献するかを検討するものです。
講演の内容
講演は、以下の2つのセッションに分かれています。
1. 日本の精神療法と仏教思想
最初の講演では、東京慈恵会医科大学の特命教授・中村 敬 先生が「日本の精神療法と仏教思想―森田療法を考察の軸として―」というテーマで、森田療法が持つ仏教的な背景やその精神療法としての有用性を深堀りします。中村先生は同大学の森田療法センターの名誉センター長でもあり、長年にわたる豊富な経験を基にした洞察が期待されます。
2. ヴィパッサナーからマインドフルネスへ
続いて、臨床仏教研究所所長の神 仁 先生が「ヴィパッサナーからマインドフルネスへ―慈恵医大付属病院の歴史と臨床―」についてお話しします。こちらでは、仏教から生まれたマインドフルネスの実践法が、如何にして現代の医療に取り入れられているのか、その過程や実績について詳しく解説されます。
3. 鼎談セッション
講演の後には、中村 敬 先生、神 仁 先生、そして日本仏教心理学会会長の千石 真理 先生による鼎談が行われます。こちらでは、各講演の内容を踏まえた質疑応答や、今後の仏教心理学が目指す方向性についての討議が予定されています。
参加方法
講演会は、11月29日(土)10:00から13:00の間、同朋大学博聞館2階の大会議室にて行われます。興味のある方は、参加費などの詳細情報は学会の公式ウェブサイトで確認することができます。また、参加のお申し込みは、Googleフォームを通じて受け付けていますので、必要事項を記入の上、申し込んでください。
同朋大学について
この機会に、同朋大学の教育や研究活動にも目を向けてみましょう。同大学は名古屋市中村区に位置し、社会福祉学部や文学部を提供しており、多様な専攻を持っています。特に、心理学や仏教学を学ぶ学生たちには、講演会を通じて実践的な学びが期待されます。
この講演会は、仏教の深い知恵を心理療法に活かそうとする試みであり、多くの専門家と一般参加者が一堂に会する貴重な場となるでしょう。興味がある方は、ぜひお申し込みの上、ご参加ください。