カジ、アイドル犬の秘話
2018-02-25 21:11:52
京都で訪日外国人に人気のアイドル柴犬カジの物語
京都で外国人に人気のアイドル犬、カジの物語
日本の文化を体験するために多くの外国人観光客が訪れる京都。その中でも、伏見稲荷大社近くの着物レンタル店「うるわしき」は、特に注目を集めています。この店舗での最大の魅力は、看板犬の柴犬カジ。このカジは、もともと野良犬として過酷な状況で生活していましたが、現在では観光客の人気を一身に受けるアイドル犬に成長しました。
着物と柴犬の触れ合い
「うるわしき」は、着物をレンタルして、日本犬とのふれあいが楽しめるユニークなサービスを提供しています。このサービスは特に外国人観光客に人気で、着物姿でカジと一緒に写真を撮ることができることで、多くの人々が訪れています。カジは知らず知らずのうちに、多くの観光客の思い出に華を添えていると言えるでしょう。
カジは毎日、伏見稲荷大社の裏山で散歩をする日課を持っていて、観光客に囲まれることがしばしばあります。実際には、30人以上がカジを取り囲むこともあり、彼の可愛らしさは誰もが思わず写真を撮りたくなるほどです。店前で道行く人を見守る姿も愛らしく、観光地として注目されています。
つらい過去と奇跡の出会い
カジには、知られざる過去があります。2017年、淡路島で発見されたとき、彼は非常に衰弱しており、飼い主を探したものの見つかりませんでした。運命が動いたのは、着物レンタル店の店主である増田さんが彼を保護し、京都に連れて帰った時です。増田さんはカジを見た瞬間、彼との強い縁を感じ、里親として迎え入れることを決意しました。
増田さんはカジが寂しくないように、特別なスペースを設け、彼が観光客を楽しませる存在としての役割を果たすようになりました。これにより店の雰囲気も明るくなり、その結果、着物レンタルの利用者も増加しました。また、カジの存在がSNSを通じて広まり、カジファンが訪れることで、さらなる認知度を上げています。
多国籍チームが支えるおもてなし
「うるわしき」の魅力は、店舗の雰囲気だけに留まりません。増田さんは多言語に対応できる通訳者出身で、日本語はもちろん、中国語や英語も流暢に話します。さらに、多国籍のスタッフが在籍しているため、あらゆる国からの観光客に対して高いサービスを提供しています。こうした環境が「うるわしき」を特別な場所にしているのです。
着物体験と新たな出発
最近では、着物をレンタルした観光客がカジとの記念撮影を楽しむサービスもスタートしました。もちろん、カジの体調によっては撮影をお断りする場合もありますが、着物の文化を感じつつ、日本犬の可愛らしさを堪能できる機会が増えています。増田さんは「カジが来てから店が明るくなった」と語り、彼との日常がどれほど特別であるかを強調します。
「カジはもう家族の一員です。彼の存在が、今後犬を飼う人たちにとって保護犬を選ぶ選択肢になれば嬉しい。この経験を通じて、訪日外国人に日本と日本犬の魅力を伝えるお手伝いができたら」と増田さんは希望を語ります。
まとめ
カジは今日も、外国人観光客に日本文化や日本犬の魅力を伝え続けています。彼の物語は、過去から現在へと続く奇跡の架け橋であり、出会った人々に愛と希望をもたらしているのです。まさに、カジのシンデレラストーリーがここにあります。
会社情報
- 会社名
-
株式会社うるわしき
- 住所
- 東京都港区浜松町2-2-152F
- 電話番号
-
03-6823-4744