NTTデータルウィーブの新ソリューション『ECL Master(仮称)』
NTTデータ ルウィーブ株式会社は、東京都千代田区に本社を構える企業で、先日、予想信用損失の算出に向けた新たなソリューション『ECL Master(仮称)』の開発に着手したことを発表しました。このプロジェクトは、企業会計基準委員会(ASBJ)が策定した「金融資産の減損に関する会計基準」に対応するものであり、特に金融機関が直面する様々な業務の高度化や複雑化に配慮した設計がなされています。
新会計基準への適応
新たな会計基準が施行されるにあたり、金融機関には多岐にわたる業務プロセスの見直しが求められています。具体的には、貸出金、債券、金融保証、コミットメント契約などの金融資産を対象に、詳細な償却原価計算や異常な信用リスクの評価(SICR判定)、将来的な損失データに基づくECL算定といった高度なデータ処理が必要です。これらの新基準に対応するため、NTTデータルウィーブは金融制度対応ソリューション「Masterシリーズ」を有効活用し、顧客のニーズに応えるべく蓄積された知見を生かす方針です。
先行共創プロジェクトの開始
NTTデータルウィーブは、2026年度からのECL業務体制構築を見据え、複数の顧客と共同で業務フローの標準化に向けた勉強会を先行共創プロジェクトとして開幕しました。この取り組みには、会計コンサルタントが参加し、より実務に即した業務プロセスの整備を目指しています。これは金融機関が新会計基準の施行に向けて、スムーズに業務を運営するための重要なステップと言えるでしょう。
ECL Masterの特長
『ECL Master』は、多様な特色を備えています。その一つが、
本邦実務に即した業務プロセスの標準化です。償却原価計算、SICR判定、ECL算定を含む機能を網羅し、業務プロセスを一元化することで、顧客の業務を簡素化します。また、株式会社クレジット・プライシング・コーポレーションとの提携により、コンサルティングからシステム対応までを一貫してサポートする体制も整えています。
次に、
コスト最適化を実現するパッケージ構成も特筆すべき点です。NTTデータルウィーブは既存プロダクトの資産を最大限に活用しながら、必要な業務機能に絞った開発を行うことで、新規開発の負担を軽減し、顧客の導入コストも抑える方針です。
さらに、
集約したデータの二次活用を推進する構想もあります。ECL算定に使用される取引データや顧客データを集約し、月次や期末の基礎データとして整備します。これにより、経営指標の算定や新制度対応のためのデータソースとして活用できる仕組みが提供されます。
今後の展開
NTTデータルウィーブは、ASBJが策定中の会計基準の最終内容を踏まえ、2027年度中に『ECL Master』のサービスを提供することを目指しています。金融機関が直面する課題に応え、業務の持続的な改善を図るこのソリューションは、今後の金融市場においても重要な役割を果たすことでしょう。
終わりに
本件に関する詳細や問い合わせ先は、NTTデータルウィーブの管理本部経営戦略統括部、エンゲージメント推進部広報Gまで直接ご連絡いただくことが可能です。電話番号は044-223-4911で、担当者は川上と指名されています。将来的な金融機関の業務効率化に向けた取り組み、ぜひ注目していきたいところです。