日本電子出版協会(JEPA)が40周年を迎える
一般社団法人日本電子出版協会(JEPA)は、2026年に設立40周年を迎えます。1986年、JEPAは「新しい情報社会に対応する新たな需要を喚起し、流通を整備すること」を目的として設立されて以来、電子出版の分野で様々な変革を遂げてきました。特にコンピューター技術の進化やインターネットの普及は、電子出版の在り方を大きく変える要因となってきました。さらに最近では、生成AIの登場により、新たな可能性が広がっています。
この40周年を記念し、JEPAでは会員企業を中心に、設立当初の理念に立ち返りつつ、新たな情報環境の中で築かれてきた取り組みと、そこから見えてくる今後の展望についての理解を深めるための一連の無料オンラインセミナーを実施します。これに伴って、電子出版の歴史を綴った『電子出版クロニクル』の改訂も行う予定です。
記念オンラインセミナーの詳細
このセミナーシリーズには、著名なスピーカーたちが登壇し、さまざまなテーマで講演を行います。順不同で予定されている講演者と内容は以下の通りです:
- テーマ:文書に構造を持たせる- SGML、XML、EPUB
- - 日下九八 氏(ウィキペディア日本語版元管理者)
- テーマ:ウィキペディアの25年とAI/LLM- 情報獲得のツールとして
- テーマ:「データベース」と付き合って考えたこと
- テーマ:オンライン電子書籍市場の変遷(2月17日開催予定)
- テーマ:新しい創作エコシステム、noteの歩みとこれから(2月25日開催予定)
- - 高見真也 氏(KADOKAWAテクニカル・エバンジェリスト)
- テーマ:電子書籍フォーマットの変遷とアクセシビリティ対応(3月4日開催予定)
- テーマ:AI時代の学びをデザインする
- テーマ:電子コミックの歴史
- - 他、多数の専門家が様々なテーマで講演を行います。
過去のセミナーはYouTubeでも視聴可能で、興味のある方はぜひチェックしてみてください。詳細はJEPA公式サイトにて確認できます。
電子出版クロニクルの改訂
また、JEPAでは『電子出版クロニクル』の増補改訂も行います。この改訂版では、2017年以降のデジタル時代の進展や、取り組んできた内容を新たに追加し、電子出版の過去と未来を見据えた内容となっています。
- - 進み続けるデジタル時代(2017年~)
- - 電子コミックの拡大(2017年~)
- - ブロックチェーンとその後の展開(2018年~)
- - デジタル教科書・GIGAスクール(2020年)
- - 新型コロナ以降の生活スタイル(2020年)
このように、JEPAは設立40周年を迎えるにあたり、過去の歩みを振り返りつつ、これからの電子出版の未来を共に考える機会を提供しています。これからの取り組みにぜひご期待ください。
お問い合わせ
本件に関するお問い合わせは、JEPAまでメールにてご連絡ください。
- メールアドレス:
[email protected]
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