JAXA認定の宇宙ベンチャー『天地人』が大阪支社を開設

2約2025年3月1日、株式会社天地人（東京都中央区、代表取締役櫻庭康人）が、大阪府大阪市に新たに支社を開設します。この新しい拠点は、イノベーションの中心地であるグラングリーン大阪に設置されるJAM BASE内にあります。これにより、天地人は関西地域での水道ビジネスや宇宙関連事業に力を入れる意向です。

大阪支社設立の背景

株式会社天地人は、地球温暖化やインフラの老朽化、都市計画などの問題解決に挑むJAXA認定の宇宙ベンチャーです。大阪支社の設立を通じて、関西エリアで展開する「天地人コンパス宇宙水道局」という水道DXサービスを強化し、地域の産業や自治体、研究機関と連携します。これにより、持続可能な水インフラの構築に寄与することを目指しています。

JAM BASEは、企業や大学、スタートアップなどが集う新しいアイデアを生み出すための共同体です。多様なプレイヤーが集い、社会課題を解決するために新たな企画を実現するための基盤が整っています。この場所で、天地人は宇宙関連の研究機関とのコラボレーションを通じて、宇宙産業の発展にも貢献するつもりです。

櫻庭康人社長のコメント

天地人の社長である櫻庭康人氏は、「これまで私たちは、衛星データを用いてさまざまな社会的な問題に取り組んできた。大阪支社の設立を利用して、より多くの地域社会に寄与し、宇宙ビッグデータを駆使した持続可能な開発に寄与していく」と語っています。彼のビジョンでは、関西地域には宇宙産業に関心を持つ企業や大学が多数存在し、今後の成長が期待されるとのことです。

株式会社天地人の概要

天地人は、地球環境の持続可能性を追求するために、さまざまなプロジェクトを進行しています。例えば、衛星データを活用して土地の価値を可視化する「天地人コンパス」、さらには気候変動に対応するブランド米のプロジェクトなどが挙げられます。この「天地人コンパス宇宙水道局」では、衛星データとAI技術を用いて水道インフラの課題を解決することを目指しています。

このプロジェクトは、2023年にサービスが開始されて以来、すでに20を超える自治体で採用されています。地球2周分相当の80,000キロメートル以上のインフラを分析し、56,000件以上の漏水問題に対応してきた実績があります。技術力の高さと導入の容易さが評価され、厚生労働省などの国の機関からも高い評価を受けています。

今後の展望

2030年に向けて自社衛星の打ち上げを目指し、地表面の温度観測を強化する「Thermo Earth of Love プロジェクト」を推進しています。天地人は、持続可能な社会の実現に向け、宇宙データを駆使した新たな価値を創造し続けるつもりです。地域との連携を深め、共創を促進することで、宇宙産業全体でのさらなる発展を支えていきます。皆さん、天地人の活躍にぜひご注目ください。