音声データを利用したストレスレベル分析の共同研究をスタート！

はじめに

現在、労働環境やメンタルヘルスへの関心が高まる中で、企業が従業員の健康をどのように支援するかが重要な課題となっています。人材が企業の資産である以上、従業員のウェルビーイング、すなわち心と身体の健康状態を良好に保つことが企業の持続可能な成長を支える要素となります。そこで、株式会社ラフール、SMK株式会社、そして立正大学が共同で音声データを用いたストレスレベル分析の研究を進めることが発表されました。

共同研究の背景

近年、企業は従業員のメンタルヘルスを重要視していますが、従来のセルフチェックに依存する方法は、主観的な判断による影響を受けやすいという問題があります。このため、より客観的なデータを収集し分析する方法が求められているのです。音声は、ストレスレベルを示す重要な指標とされており、この研究では、音声分析技術を活用して客観的な評価が可能になることを目指しています。

研究の目的と方法

本研究では、SMKが提供するCanary Speechという音声分析技術を基盤に、日本語話者の音声データを集め、ストレスレベルとの関連性を分析します。約1,000名から音声データを収集し、2025年7月から研究がスタートする予定です。

この研究により、音声の中に潜むストレスの兆候を客観的に捉え、職場環境の改善や従業員の健康管理に役立てることを目指します。特に、企業の人事部門や健康経営推進部門において、従業員のストレス傾向を把握し、メンタルヘルス対策を講じる根拠となるデータを提供できるようになるでしょう。

モニター募集の詳細

また、本研究に協力していただけるモニターを募集します。現在就業中の方であれば、就業形態を問わず参加可能です。スマートフォンでアンケートに答え、簡単な音声録音を行うだけで、所要時間は約10分程度。参加者には謝礼として1,000円分のAmazonギフト券が進呈されます。

この研究は、メンタルヘルスケアの発展を目指しており、参加は簡単で、ストレス評価の新しい手段となることが期待されています。