花王が「水循環ACTIVE企業」に認証された理由
花王株式会社が、内閣官房水循環政策本部事務局によって「水循環ACTIVE企業」として認証されました。この制度は、企業が水循環にどれだけ真剣に取り組んでいるかを評価するものであり、花王が選ばれた理由はその取り組みの幅広さと深さにあります。
花王は、今回の認証において、「水量水質」と「人材資金」という二つのカテゴリーでの成果をあげました。特に、「全拠点における水使用量の削減」や、「みんなで節水プログラム」の実施が評価されました。このような努力は、花王の水保全への強いコミットメントを示しています。
企業としての水使用量削減への取り組み
花王は、工場での製品製造や研究開発において、常に水の使用量削減を意識しています。具体的には、植物や設備の洗浄と冷却に使用する水量を減らすための工夫を凝らしています。更に、3R(Reduce・Reuse・Recycle)の原則に基づいて、水の効率的な利用を徹底することで、流域の保全にも寄与しています。
このような地道な努力が、最終的には地域環境の保護につながります。
教育を通じた「みんなで節水」プログラム
花王は、地域社会への貢献の一環として、小学校の授業に「みんなで節水」プログラムを導入しています。このプログラムは、小学生が日常生活で節水の重要性を学び、それを家庭に持ち帰ることで、家庭全体に広がりを見せることを目的としています。
この取り組みは多世代にわたる意識の向上につながり、将来的には全ての年齢層での節水習慣の定着を目指しています。実際の授業は楽しみながら学べる内容となっており、子どもたちが積極的に参加しています。
花王のESG戦略「Kirei Lifestyle Plan」
花王は、2019年に策定したESG戦略「Kirei Lifestyle Plan」に基づき、持続可能性を重視した事業運営を進めています。この計画の中で、水保全は重要なテーマの一つとなっており、企業活動全体での目標を設定し、具体的なアクションを取っています。
2021年からは、より一層の発展を目指し、「未来のいのちを守る~Sustainability as the only path」というビジョンを掲げた中期経営計画を推進しています。これにより、企業の持続可能な成長と社会への良い影響の実現を目指しています。
結論
花王の「水循環ACTIVE企業」認証は、企業が社会的責任を果たすための重要な一歩です。これからも、花王はESGの視点を経営に取り入れ、より良い製品やサービスを生活者に提供するとともに、豊かな共生社会を築くための取り組みを続けていくことでしょう。水の大切さを再認識し、我々もまた日常生活の中で意識的に節水を実行していく必要があります。