アグロルーデンスが栃木で新しいマイコプロテイン工場を設立
アグロルーデンス株式会社(東京都千代田区)は、栃木県大田原市に自身初のマイコプロテイン製造拠点を設立しました。工場の名称は「那須工場」とされており、2025年度中にテスト生産を行い、2026年の4月に本格的に稼働を開始する計画です。
那須工場の特長
那須工場では、アグロルーデンスが長年にわたって培ってきた米と麹を用いたマイコプロテインの特許技術を基にした量産体制の確立を目指します。以下に那須工場の概要を示します。
- - 名称: アグロルーデンス那須工場
- - 延べ床面積: 約800平米
- - 主要設備: 糖化装置、固液分離機、固体発酵装置
- - 所在地: 栃木県大田原市中田原
- - 本格稼働開始: 2026年4月
- - 生産品目: 米由来マイコプロテイン、米由来糖液
- - 年産予定目標: 米由来マイコプロテイン50トン、米由来糖液300トン
工場の設立により、地域内のさまざまな農業生産者や食品メーカーとの連携を強化し、米を中心とした地域資源循環型の新産業を築くことを目指しています。
今後の展望
アグロルーデンスは、2025年度中に研究開発を継続しつつ、生産実証体制の整備を進める予定です。2026年度からは那須工場の本格的な稼働を開始し、国内および海外企業との業務提携を視野に入れた事業化を進めていくことが期待されています。
2027年度以降は、研究成果を受けて商業展開を加速すると共に、国内外での量産体制を構築する方針です。
地域貢献と地方創生への取り組み
那須工場開設の背景には、地域の農業生産者や食品・醸造メーカー、小売・外食業者と連携し、地域資源を活用した産業の創出が求められています。アグロルーデンスは、これらの協力を通じて地方創生に貢献することを強く意図しています。地域の資源を最大限に活かし、新たな価値を生み出す取り組みが注目されます。
アグロルーデンスの那須工場は、地域の特性を活かした生産活動を通じて、サステナブルな社会の実現へ向けた一歩となることでしょう。今後の展開にぜひ注目していきたいと思います。