ECOMMITが参画するサステナブルファッションへの取り組み
株式会社ECOMMITは、サステナビリティ推進を目的とした「ジャパンサステナブルファッションアライアンス」に名を連ね、2025年6月30日に政策提言書を公表しました。この政策提言は、ファッション産業の環境負荷を軽減するための重要なステップとして評価されています。
サステナブルファッションアライアンスとは
ジャパンサステナブルファッションアライアンスは、2021年8月に設立された企業連携プラットフォームです。「適量生産・適量購入・循環利用によるファッションロス・ゼロ」と「2050年カーボンニュートラル」をビジョンに掲げ、地域社会や自然環境への影響を考慮したファッションのあり方を模索しています。
アライアンスには、正会員22社、賛助会員48社が加盟しており、各企業がサステナビリティに向けた取り組みを進めるとともに、共通課題に対して協働で解決策を出しています。ECOMMITは、特に政策提言委員会の委員長として、その策定に大きく貢献しています。
提言内容の概要
政策提言書には、主に繊維製品の資源循環システムの構築に向けた提案が含まれています。特に、繊維to繊維リサイクルに焦点を当てた内容で、衣料品の廃棄に関する課題とその解決策が具体的に示されています。この取り組みは、産業構造審議会製造産業分科会が2024年6月に公表した「繊維製品における資源循環ロードマップ」に基づいています。
提言項目は以下の通りです:
1. 繊維アパレル産業における課題と施策の進め方
2. 繊維製品における温室効果ガス(GHG)排出量の原単位の精緻化
3. 商業施設のCO2削減のための情報開示の推進
4. 環境配慮設計ガイドラインへの新たな評価項目の追加
これらは、繊維業界の持続可能性を高めるための重要な指針となるでしょう。
ものが循環する社会を目指して
ECOMMITは「捨てない社会をかなえる」という理念のもと、新たな循環型ビジネスを展開しています。全国に8つの循環センターを持ち、不要となったものを回収・選別し、再流通に努めています。自社開発のトレーサビリティシステムを用いて、リユースやリサイクル率の推進、さらにはCO2削減効果の測定を行っています。
このような取り組みを通じて、ECOMMITは企業や自治体のサステナビリティ向上に貢献し、環境への配慮をより強化するためのサービスを提供しています。
未来への展望
ファッション産業は、環境に大きな影響を与えるパラダイムの一つです。ECOMMITが教育、啓発、技術革新の観点から強力な政策提言を行うことで、業界全体の変革が期待されています。また、生活者との双方向のコミュニケーションを通じて、サステナブルなファッションの実現に向けた協力関係を築いていくことで、より良い未来を目指しています。
この政策提言が、多くの企業や消費者に共鳴し、実行されることを期待しています。