松山市医師会休日診療所がWEB問診システムSymviewを導入
松山市医師会が運営する松山市医師会休日診療所において、WEB問診システム「Symview」が新たに導入されました。このシステムの導入によって、医療サービスがどのように向上するのか、具体的な内容を見ていきましょう。
導入の背景と目的
松山市医師会休日診療所は、地域の急病医療を支える重要な役割を果たしています。特に、土日祝日や年始には多くの患者が訪れるため、以前から混雑や時間のかかる受付プロセスに課題がありました。また、新型コロナウイルスやインフルエンザが流行する中で、社会的な感染リスクも懸念されていました。
その結果、医師会では新しいシステムが必要と判断し、Symviewが選ばれました。このシステムは、受付の効率化、院内の混雑緩和、感染対策の強化を目指しています。
Symviewの特長と運用方法
Symviewは、患者が来院する前に自分のスマートフォンから問診を入力できる、クラウド型のWEB問診システムです。以下の方法で活用されています。
1. 受診前のWEB問診入力
受診を希望する方は、事前に自宅で問診情報を入力できます。これにより、患者の来院時刻が分散し、受付がスムーズに行なわれる準備が整います。
2. 受付時の確認作業の簡素化
来院時、スタッフはSymviewに入力された情報を基に、必要な質問のみを行うため、紙の問診票による煩雑な手続きを避け、受付が簡素化されます。
3. トリアージの活用
問診内容に基づいて発熱など感染の疑いがある患者を事前に把握し、専用の待機場所を確保。これにより、他の患者との接触を最小限に抑え、感染対策が強化されています。
4. 医療スタッフによる事前情報共有
医師や看護師は、診察前に患者の症状を確認できるため、即座に必要な処置を行うことができます。診察の準備が整うことで、待機時間が短縮されることでしょう。
医師会のコメント
松山市医師会の担当理事は、Symviewの導入によって多くのメリットがあると述べています。「休日に緊急を要する患者が迅速に診療を受けられる体制作りは、我々にとって重要な使命です。患者自身がスマートフォンから問診を行うことで、医療現場を効率化し、感染症への対策も進められると考えています。」
Symviewの広がりとレイヤードの役割
Symviewは2018年にリリースされたサービスで、全国で約2,500の医療機関に導入されています。月間の問診件数は150万件を超えるなど、多くの人々に利用されています。特許技術を用いて、患者の情報を効率的に収集し、医療の質向上をサポートしています。また、オンライン診療の際にも役立つ機能があり、医療現場での利用はますます広がっているのです。
結論
松山市医師会休日診療所でのSymviewの導入は、地域医療に新たな風を吹き込むことが期待されています。これにより、医療現場の効率化と感染対策が一層進むことでしょう。今後もこのシステムの運用状況や、更なる展開に注目していきたいところです。