Z世代が語る日本人の自己肯定感と教育の新たな視点
2025年8月下旬、教育事業を展開する株式会社OVER20&Companyが主催した『次世代世代会議』のディスカッションレポートが公開されました。この会議は、日本をはじめアメリカやカナダに住むZ世代が集まり、自己肯定感と教育について深く掘り下げるものでした。参加者は、異なる背景を持つ若者たちが集まり、彼らのリアルな視点が反映されています。
ディスカッションの概要
9月14日には、「日本人の自己肯定感と教育」をテーマにしたディスカッションが行われました。この会議では、参加者が自己肯定感に対する思いを率直に話し合い、特に日本における「謙遜の文化」がどのように影響しているのかについて議論されました。モデレーターのマコさんは、移民や帰国子女の視点からこの問題を考察し、参加者たちはそれぞれの意見を交わしました。
自己肯定感は本当に低いのか?
議論のスタートは、「日本人の自己肯定感は高いと思うか、低いと思うか」という問いでした。多くの参加者が「低い」と答え、日本の文化の中で育まれる謙遜がどのように影響しているのかを掘り下げました。タロウさんは、日本で生活していたころに自己肯定感が低かったと話し、周囲に「意味がない」と感じる人が多かったことを述べました。
ユイさんは、日本の「謙遜の文化」が自己肯定感を下げる要因だと指摘しました。自己肯定感の有無を問われた時に「はい、あります」と自信を持って答えることが難しい文化的背景があると言います。マックスさんは、日本人の自己肯定感が実際には相対的に高いのではないかとし、表向きの低い評価が実態を反映していない可能性に言及しました。
謙遜の新たな解釈
議論は「武士道に学ぶ正しい謙遜」というテーマに移り、タロウさんが提起した「武士道の精神」について深堀されました。彼は、武士道が持つ本来の謙遜とは、自己肯定感の裏にある努力の姿勢であると強調しました。現代社会では、何かを成し遂げることができても、謙遜の文化が「いや、私は全然そんなことでは」と自己否定へとつながるケースが多いとの指摘がありました。
モデレーターのマコさんは、幼少期のアメリカの生活から謙遜文化の違和感を感じた経験を語り、自己を誇ることの重要性について強調しました。マックスさんは、謙遜を示すことが社会的なルールとして浸透している反面、実際には誰もが自己肯定感を持っていることを示唆しました。
未来の教育への期待
今回のディスカッションでは、Z世代の視点を通じて、自己肯定感の重要性とそれを育む教育の在り方について新しい考え方が提示されました。参加者たちは、家庭や教室での成功体験を通じて自己肯定感を高める教育が必要だと一致しました。また、旅を通じて得られる経験が、その感情を育む糧になるという意見もありました。
まとめ
Z世代との対話を通じて、日本人の自己肯定感についての新たな視点が得られた今回の会議。文化や教育の背景を考慮したこの議論は、今後の教育事業に対する示唆を与えてくれるでしょう。株式会社OVER20&Companyは、このような取り組みを通じて、次世代の若者たちが自己実現を果たせるようサポートしていきます。詳細については
こちらからご覧ください。