KPNとHOSIDENがBluetooth技術を駆使した新たな位置情報ソリューションを共同開発
KPNとHOSIDEN、Bluetooth技術による新たなソリューション開発
近年、特に注目を集めているのがO2O(Online to Offline)やオムニチャンネル戦略、さらには屋内位置情報に関連する各種ソリューションです。これらは、Bluetooth® Smart無線技術を活用することであり、顧客にパーソナライズされたサービスを提供する可能性を広げています。最近では、Beacon技術が特に欧米市場において商業施設での運用が進み、顧客や従業員の動きを把握し、効率的なサービス提供が期待されています。Wi-Fiと異なり、Bluetooth® Smartの技術は比較的省電力であるため、需要が急増しています。
新アプローチの必要性
しかし、Bluetooth® Smartの無線通信にはいくつかの技術的限界が存在します。電波出力が低く、通信帯域も狭いため、使用するデバイスやタグの種類、さらには見通し条件に大きく影響を受けるためです。このように位置情報サービスにおいては、Wi-Fiの測位精度の限界と同様に、Bluetoothにも克服すべき課題が多くあります。
共同開発の背景
こうした背景を考慮し、KPNは電波技術の専門企業であるHOSIDENと提携して、Bluetooth® Smartタグおよびゲートウェイ技術を駆使し、位置情報の精度向上を目的とした新たなソリューションを共同開発することに合意しました。具体的には、5月11日に両社がプロジェクトチームを立ち上げ、PicoCELA方式を用いた連続Wi-Fi空間を容易に構築できるKPWLシリーズのアクセスポイント技術とHOSIDENのBluetooth技術を組み合わせることで、コストを抑えつつ精度の高い屋内位置情報を実現しようとしています。
医療機関向けの利用
今後、両社は医療機関向けの位置情報ソリューションに重点を置いており、岡山県内の病院において実証実験が行われる予定です。すでに5月より医療機関向けに具体的な検証作業を開始することが決まっており、2015年度中には病院や介護施設向けの商談を推進する計画です。
未来に向けた一歩
KPNはIoT分野において戦略的なアプローチを取っており、HOSIDENとの共同開発プロジェクトを通じて、無線多段中継技術を駆使した連続的なWi-Fi空間とBluetooth® Smartタグを組み合わせることで、革新的なソリューションの実現を目指しています。これにより、日本発の技術革新の促進を期待しており、今後の進展に注目が集まっています。
会社情報
- 会社名
-
Kpnetworks株式会社
- 住所
- 東京都港区芝4−5−11芝プラザビル10F
- 電話番号
-
03-5439-4920