日EU合同金融規制フォーラム第6回会合がブリュッセルで開催されました
日EU合同金融規制フォーラム第6回会合の開催
2025年12月15日と16日、金融庁と欧州委員会はブリュッセルにて「日EU合同金融規制フォーラム」の第6回目の会合を実施しました。本フォーラムは、日本とEU間での金融規制に関する意見交換を行うために設立されたものです。この会合は、各国の金融政策や市場動向を理解する上で重要なプラットフォームとなっています。
会合の主な議題
今回のフォーラムでは、日本とEUの経済状況や世界市場の動向に関する議論が行われました。特に、金融安定に関するテーマに焦点が当てられました。その中で、デジタル金融やサステナブルファイナンスの重要性が指摘され、今後の銀行及び保険セクターに関する規制や監督の課題についても意見交換が行われました。
デジタル金融とサステナブルファイナンス
デジタル金融は急速に進化を遂げ、多くの国で新たな規制が必要とされています。日本とEUでも、この分野におけるイノベーションとリスクのバランスを取ることが求められています。また、サステナブルファイナンスも重要な議題の一つでした。環境に配慮した投資が進む中、金融機関は持続可能な成長をサポートするための仕組みを整える必要があります。
銀行及び保険セクターの規制
次に、銀行と保険部門における規制の強化が議論されました。特に、金融危機を未然に防ぐための措置や、資本市場の安定を図るための基準策定が焦点となっています。参加者は、国際的なルールメイキングにおいても緊密な協力が不可欠であると強調しました。
今後の展望
「日EU合同金融規制フォーラム」は毎年、交互に日本とEUで開催されることが定められており、次回は令和8年に東京で実施される予定です。このような国際的な会合を通じて、両地域の金融界が連携を深め、共に発展する姿勢が求められています。
このフォーラムを契機に、さらなる意見交換や連携が進むことで、国際金融市場の安定性と透明性が向上することが期待されています。参加者からは今後の進展に期待する声が多く寄せられ、さらなる情報の共有と協力が進むことが望まれています。
これからも、国際的な金融規制の形成に向けた取り組みが続けられ、持続可能な金融システムを実現するための道筋がつけられていくことでしょう。