物流の新時代を迎えるコープさっぽろ
生活協同組合コープさっぽろの物流部門が、今秋から新たに導入することとなる半自動化設備『エルゴローディングシステム』が、物流効率化の鍵を握る。これにより、作業者の負担を軽減し、商品の仕分け作業を大幅に改善することが期待されている。
背景と導入の目的
コープさっぽろは、急増する店舗や宅配業務を支えるための物流機能の強化が求められています。特に、江別物流センターでは既存の設備が老朽化しており、メンテナンスコストの上昇や人材確保の難しさが課題となっていました。そこで、2021年に物流設備のリニューアルを開始し、2026年までの長期プロジェクトへと発展することになります。
この新たな設備は、株式会社ダイフクと共同開発され、国内初の導入が実現しました。これにより、従来型の仕分け作業に比べて約45%の人時削減を目指すことができます。作業者に与える身体的な負荷を軽減し、効率的な作業環境を提供します。
エルゴローディングシステムの特徴
新設備の『エルゴローディングシステム』は、発注された商品を自動的にカゴ車へ仕分け、積み付けることができる半自動化された仕組みです。作業者は指定された位置で、ディスプレイの指示に従い、流れてきた商品をカゴ台車に進めていくというスタイル。これにより、荷崩れ防止や積み直しといった手間が削減され、効率的な作業が実現します。
今後の展望
新システムの導入により、店舗ごとの商品陳列に合わせた納品制度の検討も開始します。2024年12月までに残りの店舗仕分け設備が導入され、旧設備の撤去後に生まれるスペースを活用して、宅配用仕分け設備の新設も計画中です。これにより、さらなる物流の効率化を図り、コープさっぽろのサービス向上につなげることが期待されます。
コープさっぽろの広報部は、この取り組みに関してマスコミ関係者の取材を歓迎しています。今後も、地域社会に貢献し続けるため、様々な物流効率化に向けての取り組みを続けていくでしょう。
まとめ
生活協同組合コープさっぽろが運営する北海道ロジサービスが導入する『エルゴローディングシステム』は、物流業務の効率化を目的とした新たな挑戦。作業者の負担を軽減しつつ、より迅速で正確なサービスを地域に提供することが期待されています。これからの物流の未来に、注目が集まります。