新拠点設立支援
2024-09-20 15:24:37

外国ルーツの子どもたちを支える新たな拠点設立に向けたクラウドファンディング

外国にルーツを持つ子どもたちへの支援



認定NPO法人メタノイアは、2024年9月20日から新しい拠点設立のためのクラウドファンディングを開始することを発表しました。東京都足立区と埼玉県川口市に設置を予定しているこの拠点は、日本社会において言葉の壁や差別に直面している難民や移民のルーツを持つ子どもたちに、安心できる学びの場を提供することを目的としています。

クラウドファンディングの概要



クラウドファンディングの実施は9月20日から10月31日まで行われます。「みんなでつくる、いっしょに生きる。『いつもあいてる』日本語教室」というプロジェクト名の下、目標金額は500万円です。この資金は新たな拠点の設立に向けた施設整備費用や運営資金に使用されます。参加者には施設での活動報告会への招待などのリターンも用意されているため、多くの方の関心を期待しています。

増加する日本語指導が必要な子どもたち



文部科学省の発表によると、日本には日本語を話せずに学校に通う「日本語指導が必要な児童生徒」が69,000人以上存在します。この数は過去10年間で約2倍に増加しており、多くの学校では日本語教育に必要な予算や人材が不足しているのが現状です。そのため、生徒たちの高校や大学進学が困難になるなど、人生の選択肢が制約されることが懸念されています。

メタノイアは2021年の設立以降、公共施設を間借りして週1回、日本語教師が教える教室を運営してきました。しかし、顔を合わせるのが週に一度だけでは、子どもやその家族に「私たちがここにいるから安心して」という言葉を届けるのが難しい状況でした。そこでメタノイアは、立ち寄れる場所を持ちたいと考え、「毎日開いているあたたかい教室」を設立する決意をしました。

新施設の特徴



新たな拠点には、以下の3つの特徴があります:

1. 常に開いている
- 週6日、放課後や土曜日の日中の開設を予定しており、子どもたちが必要な時にいつでも訪れることができる場所を提供します。

2. 専門性の高い日本語教育
- 日本語教育に特化した有資格者が、個々の学習レベルに応じたカリキュラムを構成し、効果的な日本語学習を支援します。

3. 共通のルーツを持つ教師
- 自らも外国にルーツを持つ教育者が在籍し、母語を使いながら子どもたちと親密な関係を築き、心の支えとなります。

新拠点での活動予定



新しい拠点には、以下の2つの教室が設置されます:

  • - たけのつか日本語教室(東京都足立区)
現在スケルトン状態で企画デザインが進行中であり、多文化交流の場としても機能する予定です。

  • - Mutlu わらび(埼玉県川口市)
クルド難民の親子を対象に、日本語学習と生活支援を行うほか、コミュニティスペースとしても利用されます。

また、新拠点では日本語教育のみならず、異なる年代の子どもたちをサポートするための活動を拡大する予定です。これにより、教師の育成や企業との協業による体験機会の提供も進められます。

地域との連携



足立区では「まるかるネット」と呼ばれる官民連携のプロジェクトが始動しており、地域社会の幅広い支援が期待されています。この取り組みによって、学校に通う子どもだけでなく、その家族も積極的にサポートの場に足を運ぶことができるようになります。

最後に



メタノイアの代表理事である山田拓路氏は、15年に渡り外国ルーツの子どもたちへの教育に携わり、社会を変えたいという思いで活動を続けてきました。子どもたちの希望を裏切らず、「みんなでつくる、いっしょに生きる」教室を実現するため、皆の協力が必要です。

新たな取り組みにぜひ関心を寄せていただければと思います。

【メタノイアの活動】
メタノイアは日本語教育に特化しており、東京都足立区や埼玉県川口市などで約200人の子どもとその家族が学びに来ています。


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会社情報

会社名
特定非営利活動法人メタノイア
住所
東京都足立区島根2-21-19リトルハイム203
電話番号
03-6755-8345

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