現代版父親の育児エッセイ
2023-08-07 10:00:02

「父」になるということ~写真家が紡ぐ現代の家族像~

「父」になるということ~写真家が紡ぐ現代の家族像~



現代社会において、父親の役割は大きく変化しつつあります。仕事と育児の両立、家族との時間、そして自分自身の成長。多くの男性が葛藤を抱えながらも、父親として、夫として、日々奮闘しています。写真家・矢野拓実氏の最新刊『君と出会って僕は父になる』は、そんな現代の父親像を深く見つめた、感動的なフォトエッセイです。

本書は、100枚の写真と矢野氏自身の言葉によって構成されています。仕事に追われ、家族との距離が遠くなっていく男性の姿、育児を通して変化していく自身の心境、そして、家族と共に歩む中で見つけた幸せなど、様々な感情が繊細に描かれています。

特に印象的なのは、矢野氏が自身の体験に基づいて綴る、仕事と育児の両立の難しさです。多くの人が抱えるこの問題に対し、本書では具体的な解決策を示すというよりは、その葛藤や努力、そして小さな幸せを丁寧に描写することで、読者に共感と勇気を与えています。

また、本書には地域社会のサポートの重要性についても触れられています。育児において、周囲の協力を得ることで、精神的な負担を軽減し、より充実した日々を送れるようになる。その重要性を、自身の体験を通して説いています。

本書の魅力は、写真と文章の絶妙なバランスにあります。100枚もの写真は、単なる挿絵ではなく、物語をより深く、そして豊かに彩る存在として機能しています。写真を通して、矢野氏の家族の温かさ、そして現代社会における家族のあり方がより鮮やかに伝わってきます。

2020年に息子が誕生した矢野氏。本書は、父親として、写真家として、一人の人間として、彼が歩んできた道のりを克明に記録した、まさに「記録」であり「表現」です。写真を通して、家族の温かさ、そして現代社会における家族のあり方がより鮮やかに伝わってきます。

本書を通じて、読者は自身の家族や人生について深く考えさせられるでしょう。そして、多様な家族の形、そして「父」であることの多様な意味を再確認するきっかけとなるはずです。

銀座個展:写真を通して見る、家族の軌跡



8月17日(木)から25日(金)まで、銀座のギャラリー『CO-CO PHOTO SALON』にて、本書で使用されている写真を含む個展が開催されます。個展では、書籍に掲載されている写真に加え、未発表作品も展示される予定です。矢野氏の作品を通して、現代の家族像を様々な角度から見つめてみましょう。

著者プロフィール:矢野拓実



矢野拓実は、1993年宮崎県都城市生まれのフォトグラファーです。フリーランスとして、JAL、NewsPicks、MILBON、GATSBYなど、数多くの企業のWEB広告や写真・動画撮影を手掛けてきました。2020年に息子が誕生したことをきっかけに、次世代の家族のあり方について表現活動を開始。本書が初の著書となります。

書籍情報



タイトル:君と出会って僕は父になる
著者:矢野拓実
定価:2,200円+税
ISBN:978-4-9912620-2-9
発売日:2023年8月28日
出版社:合同会社逆旅出版

本書は、Amazonや楽天ブックスなどで予約受付中です。この機会にぜひ、手に取ってみてください。

会社情報

会社名
合同会社逆旅出版
住所
東京都港区南青山2-2-15WIN青山531
電話番号
050-3488-7994

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