ハウス食品が取り組む食物アレルギー対策
近年、食物アレルギーに対する関心が高まり、特に原材料表示の重要性が増しています。中でも、2024年4月の食品表示基準改正に伴い、カシューナッツが新たに特定原材料に追加されることになりました。この変更に対応する形で、ハウス食品グループが開発した検査法が注目されています。これにより、消費者がより安心して加工食品を選べるようになります。
新たな検査技術の開発
ハウス食品グループは、「カシューナッツ」に対する2つの新しい検査法を開発しました。ひとつはPCR(ポリメラーゼ連鎖反応)技術を活用した「リアルタイムPCR法」であり、もうひとつはLC-MS/MS(液体クロマトグラフィー-タンデム質量分析)技術を用いた「LC-MS/MS法」です。これらの技術は、従来の検査法では難しかった高精度なアレルゲン検出を実現します。
PCR検出技術
PCR技術により、カシューナッツに特有のDNA配列をターゲットとして検出が可能になります。この技術は、すでに「小麦」「そば」「落花生」「くるみ」の検査に用いられている実績があり、その経験を踏まえた成熟した手法です。国が定める評価基準を満たしていることも確認されています。
LC-MS/MS検出技術
もう一つの技術であるLC-MS/MS法は、特定のタンパク質片を検出することでアレルゲンの有無を判定するものです。この方法は、多くの食品サンプルを同時に分析できる資質を持ち、効率的な検査が行える点が特長です。近年、注目を集めているこの技術は、特に食品製造業者にとって大きな利点となります。
検査キットの販売
これらの検査技術は、ハウス食品グループのライセンス先である株式会社ファスマックから販売される予定です。2026年3月5日からは、カシューナッツの検出を可能にするリアルタイムPCRキットが販売開始され、カシューナッツ特有のプライマーとプローブセットが提供される予定です。また、LC-MS/MS法に基づく検査キットも順次販売される予定です。
食物アレルギーへの取り組み
ハウス食品グループは、1996年から食物アレルギーに関する研究を行い、特にアレルゲン分析技術の開発に注力してきました。従来の検査法では不可能だった、微量のアレルゲンを測定する手法を確立するなど、業界のリーダーとしての地位を確立しています。さらに、特定原材料を含まない製品の開発や、アレルギー専門医への情報提供も行うなど、幅広い取り組みを続けています。
消費者庁の通知に基づく新たな検査技術の導入により、ハウス食品グループは食物アレルギー対策において重要な役割を果たします。この技術のおかげで、食物アレルギーを持つ方々が安心して選べるようになることが期待されます。
公式サイト
詳しい情報は、
ハウス食品グループの公式サイトで確認できます。