持続可能な未来を目指す「アクアロン」シリーズ
第一工業製薬株式会社(本社:京都市南区)は、持続可能な社会の実現に向けた取り組みとして、環境に優しい反応性界面活性剤「アクアロン」シリーズの製品ラインアップを拡充しました。これにより、ますます厳しくなる規制に対応し、ノニルフェノール系界面活性剤の代替を強化することで、製造業界における環境負荷を軽減することを目指しています。
環境への配慮が求められる現代
近年、SDGs(持続可能な開発目標)が重要視される中、塗料や粘着剤の製造においても水性化が進められています。水系塗料や粘着剤の主成分であるポリマーディスパージョンは、製造過程で界面活性剤の使用が不可欠です。その中で、第一工業製薬が開発した「アクアロン」シリーズは、塗料や粘接着剤の主成分と反応し環境への溶出が少ない特性を持つことが特徴です。これにより、通常の界面活性剤が抱える環境への影響を大幅に低減しています。
「アクアロン」シリーズの特長
「アクアロン」シリーズに含まれる反応性界面活性剤は、その名の通り主成分に反応します。この性質により、製品が時間と共に環境に溶出することがほとんどありません。これは、環境に優しい製品を求める消費者や企業にとって、非常に大きなメリットです。特に、ノニルフェノール系界面活性剤は以前から性能が高いと評価されていますが、環境ホルモン問題や危険視される化学物質として重要な規制を受けているため、企業側の対応が求められています。
環境規制に対する積極的な対応
規制が強化される中で、第一工業製薬は「アクアロン」シリーズのラインアップを拡充しました。これにより、多様化する顧客のニーズに応えられる製品を提供するとともに、2030年度には反応性界面活性剤の販売量を2023年度比で1.5倍にする目標を設定しています。この取り組みにより、様々な業界のお客様の課題解決にも寄与する意向です。
持続可能な未来へ向けて
第一工業製薬は、創業以来の界面活性剤に関する専門技術を生かし、今後も環境に配慮した製品の開発に注力します。高品質で高付加価値な製品を提供し、お客様と共に持続可能な未来を築くことが目標です。これにより、製造業界全体がより環境に優しい方向へ進む一助となることが期待されます。
まとめ
「アクアロン」シリーズの拡充は、環境問題に真摯に取り組む第一工業製薬の姿勢を示しています。持続可能な社会に向けて、新しい技術を導入し、皆様の期待に応えられる企業であり続けることが我々の使命です。