離岸流の危険を知って楽しむ海水浴
毎年夏になると、多くの人々が待ち望む海水浴。青い海と白い砂浜、家族や友人と共に過ごす楽しみは格別ですが、同時に危険も潜んでいます。最近の報告によれば、海水浴場でのレスキュー活動の約50%は「離岸流」によるものであることが明らかになりました。これは、ライフセーバーが注意を促す文書で、特に南寄りの風によって離岸流が発生しやすい状況が続いているとしています。
離岸流とは?
離岸流(リップカレント)は、沖へと流れる強い水流です。この流れにはまると、逆らって泳ぐことはほぼ不可能で、非常に危険です。そのため、楽しい海水浴を台無しにしないためにも、「離岸流」に入らないことが最も重要です。
離岸流の特徴
- - 濁り: 離岸流が発生する場所では、海底の砂が巻き上げられて、海水が濁ります。
- - 波の動き: 波が砕けた後にできる泡やごみが沖に向かって流れています。
- - 波紋: 波が穏やかな時にも、波紋が現れることがあります。
これらの視覚的特徴を知っておくことで、より安全に海水浴を楽しむことができるでしょう。ただし、見た目では分かりにくいことも多いため、不安な場合はライフセーバーに相談することが大切です。
水難事故は防げる!
日本ライフセービング協会の指導によると、水難事故は防ぐことが可能です。以下のポイントを守って、安全に海を楽しみましょう。
1.
事前調査: 出かける先の天気予報を必ず確認しましょう。
2.
周知徹底: 家族や友人に出掛けることを伝えておくと、万が一の際に安心です。
3.
観察: 水辺ではすぐに入水せず、周囲の状況をよく観察しましょう。
4.
仲間の守り: グループ全員で入水せず、陸上やビーチに見守り役をつけることが重要です。
5.
バディ制度: 2人組で行動し、異常事態に気が付けるようにしましょう。
離岸流にはまった場合の対策
万が一、離岸流にはまってしまった場合、以下の手順を守りましょう。
- - まず、浮具等をしっかりと掴んでください。
- - 手を大きく振って、ライフセーバーに助けを求めましょう。
- - 逆らって泳ごうとせず、横に泳いで離岸流から離脱し、その後ビーチに戻ることが推奨されます。
海の安全のための新技術
さらに、海の安全を確保するために、新しい技術も利用されています。スマートフォンのカメラを海にかざすだけで、危険を可視化する『Water Safety eye』というシステムが展開されています。これにより、より多くの人が海の危険を認識し、水難事故を未然に防ぐことが期待されています。
詳しくは
こちらをご覧ください。
夏の海水浴を楽しむには、事前の準備と、安全への意識が不可欠です。楽しい思い出を作るために、十分に注意を払いましょう。