近鉄グループと台北メトロ、友好協定を締結
2024年8月30日、近鉄グループホールディングス株式会社(以下、近鉄グループ)と台北メトロの間で友好協定が締結されました。この協定は、両社間の相互送客や業務連携を強化し、観光促進を目的としています。
協定の背景
近鉄グループは、2016年に台北に支社を設立以来、インバウンド観光客の誘致や台湾市場での新たなビジネスチャンスの創出に努めてきました。台湾の観光客は、日本にとって重要な市場であり、この友好協定を通じて、日本と台湾間の観光情報の発信やプロモーション活動を一層推進していくことを目指しています。
友好協定の内容
締結式では、近鉄グループの代表取締役社長・若井敬氏と台北メトロの総経理・黄清信氏が証書に署名しました。協定の主な目的は、両社の理解と信頼を深め、友好関係をさらに強化することです。鉄道事業に限らず、さまざまな業務分野において相互に協力し、共に成長を図ります。
具体的施策
1.
プロモーション活動の強化: 近鉄と台北メトロの駅構内サイネージなどを利用し、双方のPRを共同で実施します。また、SNSなどのデジタルチャネルを通じた連携が図られます。
2.
スマホアプリ利用: 台北メトロの公式スマホアプリで近鉄グループの駅ナカや周辺施設を紹介し、利用促進を図ります。
3.
ラッピングトレインの運行: 近鉄と台北メトロ双方で、特別なデザインのラッピングトレインを運行します。近鉄では2024年8月から2029年9月まで運行を予定しており、台北メトロでは2024年11月から2025年6月までの計画です。
台北メトロの概要
台北メトロは、情報インフラの整備と共に台北市及びその周辺の交通渋滞を緩和するために設立された都市鉄道です。営業距離は131.1kmで、117駅を持ち、2023年度の利用者数は195万人に達しています。今後の発展が期待されるこの鉄道網は、遊園地や展覧会場の運営も行っており、観光とビジネスが融合する重要な役割を果たしています。
今後の展望
この友好協定を契機に、近鉄グループと台北メトロは観光交流を通じて地域の活性化を図っていくとともに、さらなるビジネスチャンスを探るべく、異なる事業分野での連携を強化していく方針です。観光客の増加を期待し、双方の成長に寄与する活動を展開していくことが求められています。これにより、日本と台湾の親善関係が一層深まることが期待されます。