AIと空間コンピューティングの未来を担う新部会の設立
2023年、一般社団法人Japan Contents Blockchain Initiative(以下「JCBI」)と株式会社Mawari(以下「Mawari」)が共同で「AI・空間コンピューティング・分散インフラ部会」を設立しました。この部会は、急速に発展する空間コンピューティングやスマートグラスの普及に伴い、次世代のデジタルコンテンツの展開を見据えています。
設立の背景
私たちの周りでは、空間コンピューティング(XR)が進化し続けています。これにより、デジタルコンテンツはもはや単なる視覚情報にとどまらず、現実の場に物理的な存在感を持つまでに至っています。この未来において、「身体(XR)」と「脳(AI)」が高度に融合することが予想されます。このような時代において、次世代コンテンツの真正性を確保し、権利者への収益還元を適切に行うためのインフラが必要不可欠です。
本プロジェクトでは、JCBIが国際標準化機構ISOで進める「デジタル著作権管理の標準化」と、Mawariが提供する「リアルタイム・インタラクティブ配信インフラ」を統合し、新しい時代のコンテンツに向けた「信頼できる権利基盤」と「遅延のない体験」を同時に提供することを目指しています。
部会の役割
この部会は、次世代コンテンツに関する「信頼」と「商用化」を支える役割を担っています。3Dアセットについては、権利管理の標準化を進めます。具体的には、3Dデータ(身体)とそれを制御するAIアルゴリズム(脳)が結びついた新しいコンテンツに対して、ブロックチェーンを利用して権利管理を行う手法を探ります。この活動を通じて、ISO/TC307国際規格に準拠し、権利者が安心して自社資産を次世代インフラに提供できる環境を構築することを目指します。
Mawariでは、リアルタイムでのストリーミングインフラを提供しており、複雑な演算と高精細なレンダリングをクラウドで処理し、超低遅延で全世界のデバイスに届けることを実現しています。その技術を用いて、確保された権利のもとで3Dコンテンツが空間で「正しく、滑らかに振る舞う」よう取り組んでいます。
共同実証実験の計画
この部会では、3Dデジタル資産を活用した次世代コンテンツの流通モデルを、3つのフェーズで検証する計画があります。
1.
Phase 1: 3Dデータの真正性をブロックチェーンに刻印し、ISO規格に基づく権利管理のプロトタイプを構築します。
2.
Phase 2: Mawariのインフラを利用し、ユーザーの動きに即応したインタラクティブなストリーミングの仕組みを検証します。
3.
Phase 3: 分散インフラを活用した社会実装モデルを確立し、3Dコンテンツが自律的に機能し、収益化されるエコシステムを提案します。
今後の展望
JCBIとMawariの共同活動を通じて、スマートグラス時代における日本のIPの価値を最大化するための方策を模索します。見た目(XR)と知性(AI)が融合する次世代コンテンツが、世界中でリアルタイムに表現される未来を共創し、クリエイターや権利者が正当な報酬を得られる環境の創造を目指します。
お問い合わせ
この取り組みや技術に関する詳細のお問い合わせは、JCBI事務局またはMawariの広報担当までご連絡ください。
以上、AIと空間コンピューティングの未来を担う新たな取り組みについてのご紹介でした。