オリンピックの舞台で進化するeスポーツ
2024年に向けて、eスポーツが新たな注目を集めています。特に、国際オリンピック委員会(IOC)がeスポーツの正式種目化に向けた取り組みを強化していることで、競技者や観戦者の関心が高まっています。株式会社クロス・マーケティングが実施した調査によれば、15~29歳の若者の約半数がオリンピック種目としてのeスポーツを「観戦したい」と回答しています。これは、今後のeスポーツ大会のイベント化や普及において、大きな影響をもたらすかもしれません。
調査結果の概要
この調査は2024年6月から7月にかけて全国で行われ、対象は月に1回以上ゲームをプレイし、eスポーツを認知している15歳から69歳の男女1,972名でした。調査結果は以下の通りです。
eスポーツ参加・視聴経験
全体の21%がeスポーツ大会の参加または視聴経験を持つことが明らかになりました。中でも15歳から39歳の若い世代ではおよそ3割が参加または観戦の経験があります。特に「観戦・視聴のみの経験」が18%ということで、多くの人々がeスポーツを楽しんでいる証拠ともいえます。
人気ジャンルとゲームタイトル
最も観戦経験が高いジャンルとしては、格闘ゲーム、FPS(ファーストパーソンシューティング)ゲーム、パズルゲームが挙げられました。「ストリートファイター6」の影響により、格闘ゲームは特に若者の間で人気が高まっているようです。参加経験では、FPSやデジタルカードゲームも上位にランクインしています。
また、誰もが思い浮かべる代表的なeスポーツゲームとして、ストリートファイターシリーズ、Apex Legends、Fortniteが名を挙げられました。年代別に見ると、40代ではストリートファイターシリーズが最も多く、15~19歳と20代ではApex Legendsの人気が顕著です。
オリンピック正式種目候補への期待
eスポーツがオリンピック正式種目となる可能性に対する認知は41%に上り、特に60代においては49%という高い数値を示しています。正式種目に採用された場合、38%の人々が会場での観戦や中継での視聴を希望していることが分かります。若年層において観戦意向が半数を超えることは、eスポーツが今後も成長を続けることを示唆しています。
まとめ
eスポーツはその競技性やエンターテインメント性からますます注目を集めており、オリンピックという大舞台に登場する可能性がある中、多くの若者たちがその催しに期待を寄せています。今後の活動や関連イベントにおいて、eスポーツはどう進化していくのでしょうか。新たな時代の幕開けが待たれます。
今後の動向も見逃せません。従来のスポーツとは一線を画するeスポーツが、オリンピックという国際的な舞台でその存在感を示す日が来ることを、多くのファンが心待ちにしています。