フリークアウトHDの経理業務標準化に向けた挑戦
株式会社フリークアウト・ホールディングスが、国際会計とERPサービス「GLASIAOUS」を導入し、アジアパシフィック地域における経理業務の標準化を実現した。この取り組みは、異なる会計システムを持つ10の拠点を持つ同社において、業務の精度向上や月次決算の迅速化を図るためのものだ。
導入の背景
フリークアウトは広告業界において大きな存在感を持ちつつ、アジア地域の複数国に拠点を展開している。シンガポール、タイ、インドネシア、台湾等での業務展開において、各拠点が異なる会計システムを使用しているため、本社に届けられる財務諸表の精度がばらついていた。また、月次決算作業が増加することで社員に大きな負担がかかっていた。加えて、バックオフィスが少人数体制であるため、担当者が不在の際に業務が滞るリスクも抱えていた。これらの問題を解決するため、業務の標準化が急務となった。
GLASIAOUSの選定理由
フリークアウトは、アジアパシフィック地域における業務標準化に向け、GLASIAOUSを選んだ理由は次の通りだ。
1.
多言語・多通貨・多基準対応:国際的な経理業務を一元化し、各国のニーズに柔軟に対応。
2.
自動翻訳機能:会計業務に必要な文書が自動で翻訳され、スムーズなコミュニケーションを実現。
3.
地域特化の実績:アジア地域での導入事例や実績に基づく信頼性。
特に多言語自動翻訳機能は、業務プロセスの標準化に大きな影響を与えるものと評価された。
導入後の成果
GLASIAOUSを通じて経理業務を統一した結果、フリークアウトは以下のような成果を得ることができた。
- - 精度向上:本社へ送られる財務諸表の精度が向上し、管理会計を強化する基盤の構築。
- - 決算早期化:月次締め期間を約10営業日から6営業日へ短縮し、業務の効率化につなげた。
- - 業務継続性の確保:少人数拠点においても、属人化を解消し、バックアップ体制が整備された。
- - コスト削減:業務が集約されることで、少人数の拠点でのアウトソーシングコストの削減が実現。
お客様の声
「GLASIAOUSの導入は、アジア地域の経理業務の標準化を象徴する重要なステップです。現地スタッフと連携して進める中で、業務の必要性について理解を深めることができたB-EN-Gのサポートが心強かった」とのコメントを寄せた。将来的には、さらなる業務集約とスピード経営の実現を目指している。
GLASIAOUSとは
GLASIAOUS(グラシアス)は、Microsoft Azureを基盤としたクラウド型の国際会計およびERPサービス。多言語・多通貨に対応した「mcframe GA」をシステム基盤とし、33の国や地域で1,600社以上に導入されている。さらに、「GLASIAOUSコンソーシアム」を形成し、現地の課題解決に注力している。
まとめ
フリークアウトHDのGLASIAOUS導入は、国際的な経理業務の一元化と効率化の新たなモデルを築いた。アジア地域でのビジネス展開を加速するための基盤を整えたこの試みは、今後の更なる展開が期待される。
ビジネスエンジニアリング株式会社は、製造業を中心にデジタル変革を支援するIT企業であり、「mcframe」を通じたシステム構築やサポートにおいて豊富な実績を持っている。今後もGLASIAOUSを推進し、クライアントの経営課題に対する解決策を提供していく予定だ。