日本蓄電池株式会社、唐津市に系統用蓄電所の運転を開始
日本蓄電池株式会社(本社:東京都千代田区、社長:漆原秀一)が、佐賀県唐津市相知町において新たに系統用蓄電所の運転を始めました。この蓄電所の受電開始は、令和7年10月10日に行われ、国内で多数の蓄電所が運営される中、九州地域における第一号となります。
蓄電所の概要と機能
この蓄電所は、定格出力が1,988kW、容量が8,146kWhのリチウムイオン蓄電池を備えており、主に再生可能エネルギーの効率的な活用や電力需給調整を目的としています。また、今年の8月に唐津市と締結した地域防災に関する協定に基づき、災害時には地域住民に外部コンセントを開放し、市民サービスの継続性を確保する役割も果たします。
設計・施工
この蓄電所の設計と施工は、福岡市に本社を置く株式会社クラフティア(旧社名:株式会社九電工)が担当しました。また、蓄電システムには、大阪市の株式会社ダイヘンが製造した機器が導入されています。
日本蓄電池の展望
日本蓄電池は、系統用蓄電池を活用した蓄電所を今後も拡充し、調整力の提供に加え、再生可能エネルギーのさらなる普及にも貢献していく方針です。特に、2050年までのカーボンニュートラル社会の実現に向けた取り組みも視野に入れています。
さらに、蓄電所を金融商品として提供することで、より多くの人々に参入しやすい環境を整え、持続可能な経済成長を促進する施策を打ち出しています。すでに2025年内には20箇所、2026年までに80箇所の運転開始を目指しており、具体的なスケジュールを明示しています。
企業情報
日本蓄電池株式会社
株式会社クラフティア
株式会社ダイヘン
日本蓄電池の今後の活躍に期待が高まります。