大阪栄養宣言2025
2025-08-06 16:07:28

アジア栄養士フォーラム2025が発信した大阪栄養宣言の意義とは

アジア栄養士フォーラム2025が描く未来の健康とは



2025年8月5日、大阪・関西万博のヘルスケアパビリオンリボーンステージで、公益社団法人日本栄養士会による「アジア栄養士フォーラム2025」が開催されました。このフォーラムには、アジア各国の栄養士団体の代表者や、国際栄養士連盟(ICDA)の会長も参加し、「アジアの全ての人々を栄養の力で健康に幸せにする」というテーマのもと、共に知恵を絞りました。

フォーラムの中で発表された「大阪栄養宣言2025」は、今後の栄養政策にとって非常に重要な指針となるものです。この宣言は、栄養が健康のみならず、医療、福祉、教育、経済環境など、持続可能な開発目標(SDGs)を達成するための基盤であることを示しています。特に、全ての人々が幸せで健康に過ごすためには、栄養不良の根絶が急務であると強調しています。

大阪栄養宣言2025の要点



大阪栄養宣言の具体的な内容は、次のように要約されます:
1. 栄養の多面的な重要性:健康だけでなく、様々な分野での進展に寄与する栄養の重要性。
2. 栄養不良の根絶:あらゆる形の栄養不良をなくすことが必要で、そのために食料安全保障と適切な栄養政策が求められている。
3. 教育と人材育成:栄養学の研究や戦略的な政策推進、特に栄養士の養成が重要な課題として取り上げられています。
4. 国際的な連携の強化:国際基準に則った栄養士教育や制度の整備が必要とされており、特に国際栄養士連盟との協力が重視されています。

アジアの栄養課題とその未来



日本が誇る「ジャパン・ニュートリション」という栄養学の歴史は、戦後の食糧不足を乗り越えるための重要な政策から生まれました。日本では、栄養士と管理栄養士が延べ100万人以上存在し、社会のあらゆる分野で活動しており、健全な食事へのアクセスを確保するための取り組みをしています。これは、高齢化社会において医学的な進歩とともに、国民の平均寿命を延ばす要因ともなっています。

一方で、アジア各国が直面する「栄養の二重負荷」という課題は、貧困層の栄養不足と富裕層における過剰栄養という二面性を持つ問題です。このため、アジア全域で栄養士と栄養学者を配置し、健康的な食事と栄養がどこでも手に入る社会を築くことが次の目標として掲げられています。

日本栄養士会の役割



公益社団法人日本栄養士会は、約5万人の管理栄養士・栄養士で構成されており、適正な食生活の普及に向けた制度整備に取り組んでいます。食環境の整備だけでなく、国際貢献の側面でも活動を広げています。今回の国際フォーラムを通じて、アジア全体での栄養改善が進むことを期待しています。

日本の栄養士たちによる努力が、アジア全体の健康を支えていくことが重要です。2025年の大阪におけるこの動きが、世界中に波及することを願うばかりです。


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