ミステリー作家として人気を博す結城真一郎氏が、満を持して初の児童書『やらなくてもいい宿題』を7月18日に発売する。今作は、算数の謎解きを軸にした冒険ストーリーとなっている。
物語の舞台は、小学5年生の数斗のクラス。そこに、謎めいた転校生・ナイトウさんが現れる。ナイトウさんは自分のことをほとんど語らず、数斗は彼女の秘密を探ろうとする。
数斗は、ナイトウさんから「これが解けたら質問に答えてあげる」と、一見普通の算数の文章問題を出される。しかし、問題には巧妙な罠が仕掛けられており、数斗はまんまと騙されてしまう。
数斗は、ナイトウさんの謎を解き明かし、彼女の正体を見抜くことができるのか?
本書では、「つるかめ算」「旅人算」「流水算」など、中学受験でもおなじみの文章問題が登場する。しかし、難しいと感じやすい算数問題も、マンガによる解説が丁寧に掲載されているため、算数が苦手な子でも安心して読み進められる。
結城氏は、自身の読書経験を通して、子どもたちに本の面白さを伝えたいという思いから本書を執筆した。数斗とナイトウさんの友情、そして数斗の成長を通して、算数への興味だけでなく、読書の楽しさ、友情の大切さ、そして自分自身の可能性に気づくことができる一冊となっている。
夏休みの読書感想文にも最適な、ミステリーと算数の融合が魅力的な作品だ。ぜひ手にとって、算数と謎解きの冒険を楽しんでほしい。