大東建託とハンズグローバルが共に生み出した施工管理技士育成プログラム
株式会社ハンズグローバルと大東建託株式会社は、中堅建設業者の育成を目的に「施工管理技士」国家資格取得を支援する育成プログラム『まるごと国家資格パスGlobal』を共同で開発しました。このプログラムは、今年度から提供が開始され、特に外国人スタッフ向けに設計されています。日本の建設業界は現在、少子高齢化の影響を受けており、施工管理者の不足が顕在化しています。施工管理技士の資格を持つ人材の数が企業の成長に直結するため、これは重大な問題です。
開発の背景
日本の建設業界では、現在約18万人もの外国人労働者が活躍していますが、国際業務関連の在留資格者が急増しているにもかかわらず、監理技術者としての資格者数はわずか1,900人(全体の0.3%)に留まっています。この現象には、以下のような課題が存在しています:
- - 日本語能力と専門知識の両立:高い日本語能力が必要だが、専門知識も不可欠。
- - テキスト中心の教育:資格試験の学習がテキストに偏り、理解が難しい。
- - 実務との乖離:実務と法律用語のギャップがある。
このような状況を受け、ハンズグローバルは海外の理系大学との連携を通じて日本語教育を進めてきました。一方、大東建託は、そのような人材の採用を行い、本プログラムによって資格取得の最後のハードルを乗り越える手助けをすることを目的としています。
プログラムの特徴
『まるごと国家資格パスGlobal』は、外国人技術者が国家資格を獲得するための効率的な体系を整えています。その特徴は以下の通りです:
- - 重要語の厳選:試験範囲の約6,000単語から特に重要な約1,000単語に絞り込み。
- - 視覚的な学習:各単語には画像や解説、ルビ、外国語訳を付与。
- - 演習問題の連携:関連する過去問題を単語ごとにリンク。
- - 統合的な学習法:「単語理解×問題演習」のアプローチで合格を促進。
これにより、学習者は言葉と実務の不一致を解消し、合格に必要な知識を効率的に蓄積することができます。
社会的意義
施工管理技士が不足することによる建設プロジェクトの停滞は、インフラや都市開発にも悪影響を及ぼします。このプログラムが実施されることで、外国人技術者が資格を取得しやすくなり、以下のような効果が期待されます:
- - 人材不足の解消:建設業の必要な人材が確保できる。
- - 企業の受注能力向上:資格者が増えることで企業の成長が促進。
- - インフラ整備の加速:適切な人材がプロジェクトに関与することで進行がスムーズになる。
さらに、外国人材が日本の建設業界で長期的に活躍できる持続可能な基盤を築くための一助となります。
今後の展望
今後、ハンズグローバルと大東建託は、もっと多くの資格取得者を輩出することを目指し、プログラムのアプリ化を進めたり、英語以外の多言語展開を行ったり、他の資格領域にも応用する計画を進めています。我々の最終的な目標は、建設業界全般に応用可能な教育インフラとしての確立と、その外販です。これにより、より多くの外国人技術者が国家資格を取得し、持続的な労働力として貢献できる未来を目指します。