心の豊かさを育む新しいカフェ書院が奈良に登場

書院 SHOIN（しょいん）の誕生

心を豊かにする新たな場所が、奈良に誕生します。このたび、2023年12月15日（金）にグランドオープンする「書院」は、落ち着いた空間で読書を楽しむことができる新しい形のカフェです。「頭と心、動く。」というブランドコンセプトのもと、ここはかつての書院に思いを馳せ、現代の価値観に合った読書体験を提案します。

本と向き合う空間

書院は、情報が溢れる現代社会において、心を静めて本と向き合う大切さに気づかせてくれる場所です。テクノロジーの発展によって物質的な豊かさが広がっていますが、今私たちは精神的な豊かさを求める必要があります。書院はその理念を実現するため、読者の心に寄り添った空間を提供します。

ここでは本を読むことそのものが楽しめるように、周囲の環境も工夫されています。読書に適した席を「籠」「書」「読」「囲」の4つの種類用意し、それぞれが異なる雰囲気と機能を持っています。「籠」はプライベート感を重視したおこもり席で、「書」は集中して作業ができる電源席、「読」は読書専用のブース席、そして「囲」は友人や仲間と一緒に楽しめるテーブル席です。これにより、利用者は自分のスタイルに合わせた空間を選べるのです。

本に親しむための工夫

書院には、啓林堂書店のスタッフが厳選した本が並びます。彼らが心を動かされた作品を中心にセレクトすることで、訪れる人たちが新たな発見を得られるような書棚を作ります。ロゴデザインも、そのプロセスを表現しており、文字が完成形としてではなく、書き順という流れの中での存在を強調しています。これにより、時間や積み重ねの大切さを視覚的に感じ取ることができます。

奈良の特別なコーヒー

書院では、奈良に本拠を置く珈琲ブランド「ロクメイコーヒー」と協力して、特別なコーヒーブレンド「書院ブレンド」を提供します。このブレンドは読書の没入感を高めるために開発されたもので、香り豊かで奥深い味わいが特徴です。最新鋭のコーヒーマシン「TONE」を用いて、バリスタの技を忠実に再現。ここでしか味わえない特別な一杯として、読書の楽しさをさらに引き立てます。

設備とサービス

書院では多機能な施設を提供しています。10万冊の蔵書を誇り、利用者は書籍を購入することでキャッシュバックを受けることも可能。時間制での利用に加え、フリードリンクも用意されています。特に書院オリジナルブレンドコーヒーや各種ソフトドリンクを自由に楽しめるのが魅力です。座席予約はオープン直後はウォークインのみですが、その後はオンライン予約にも対応予定です。

また、書院は奈良の文化的資源を訪れる観光客にも親しまれる場所を目指しています。代表取締役の林田幸一さんは、「書店が減少するこの時代に、本を中心にした新しい形を提供し、書店の未来に希望を持たせられるよう努力していく」と述べています。