アルムナイ採用の実情と社員の反応を探る調査結果
近年注目を集めている「アルムナイ(出戻り)採用」について、一般社団法人 日本クラウド産業協会の運営するクラウドサービス紹介サイト「アスピック」が、252人の社会人を対象にしたアンケート調査を発表しました。ここでは、その調査結果の詳細を見ていきます。
アルムナイ採用とは
アルムナイとは、もともと「卒業生」や「同窓生」という意味を持つ言葉で、今では以前の職場を辞めて再び同じ職場に戻ってきた人たちを指します。この採用形態は、「即戦力」として期待されることから、企業にとって非常に魅力的な選択肢となっています。特に、アルムナイ採用は、従来の採用方法に比べてミスマッチが起こりにくいとされています。
アンケート調査の目的
今回の調査では、主に以下の疑問に対する回答を得ることを目的としました。
- - アルムナイ採用への理解と受け入れの度合い
- - 出戻り社員に対する印象や価値観
- - 出戻り社員が職場に与える影響
調査概要
調査は2024年7月に実施され、全国の20歳以上65歳未満の男女252人から回答を得ました。調査方法はインターネットリサーチで、多様な年齢層が含まれています。
調査結果
以下、調査結果の概要です。
質問1: 勤務先に出戻り社員はいますか?
- - はい:33.7%
- - いいえ:43.7%
- - わからない:22.6%
出戻り社員が在籍していると答えた人は約3分の1にとどまる一方で、43.7%が「いない」と回答しました。
質問2: 出戻り社員に対する印象は?
- - 大歓迎:10.7%
- - 歓迎している:51.6%
- - 歓迎していない:23.0%
- - 全く歓迎していない:14.7%
この結果からは、出戻り社員に対する印象は、実際に出戻り社員がいる職場ほどポジティブであることが示されました。特に、出戻り社員が在籍していると答えた人の約8割が「歓迎」としている一方、いない人はネガティブな意見が多く見られました。
質問3: 出戻りしてもいいと思える会社はありますか?
約7割が「出戻りしてもいいと思える会社はない」と回答しており、出戻りへの抵抗感があることがうかがえます。
質問4: 「出戻りしてもいい」と思う理由は?
1位:社風・人間関係
2位:仕事内容・業務
3位:給与・待遇
社風・人間関係では「周囲の人たちが温かく、居心地が良いから」といった回答が多く挙げられました。
仕事内容では「やりがいのある仕事だったから」との意見がありました。また、
給与・待遇に関しては「福利厚生がよかったから」など、金銭面の要因も少なくありませんでした。
まとめ
今回の調査で、出戻り社員に対する印象は勤務先に出戻り社員がいるかどうかによって大きく異なることがわかりました。また、出戻りしてもいいと思える理由の第一位は社風や人間関係にあり、出戻り社員が再雇用される背景には、職場環境の重要性が放たれています。今後も、アルムナイ採用に対する理解が深まることを期待したいところです。
アスピックについて
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