GNSS時刻同期技術セミナー「GNSS TimeSync 2025」が2025年に開催決定

GNSS時刻同期技術セミナー「GNSS TimeSync 2025」の開催概要

古野電気株式会社が共催するGNSS時刻同期技術セミナー「GNSS TimeSync 2025」が、2025年10月22日（水）に東京都千代田区のIIJグループ本社で開催されます。今回のセミナーは、GNSS（全球測位衛星システム）を利用した時刻同期の最新技術や課題について、専門家による講演や展示を通じて発信します。

セミナーの目的と概要

本イベントは、データセンターの運営者やネットワーク機器メーカーなど、時刻同期技術を支える企業が集まる場となります。参加者は時刻同期に関する最前線の知識を深めることができ、最新のソリューションを体験できます。特に、
時刻同期は情報通信、金融、電力など多くの分野で重要な役割を果たしており、業界全体の発展に貢献することが期待されています。

講演内容

セッションでは、古野電気システム機器事業部の主任技師、橋本邦彦氏が登壇します。彼は「GNSSによる高精度時刻同期とその脆弱性対策」と題した講演を行い、最新の研究結果やGNSS技術の脆弱性について解説します。特に、最近増加している意図的なRF干渉であるジャミングやスプーフィングについての対策に焦点を当て、ノルウェーでのテスト実験の成果も紹介される予定です。

展示内容

セミナーでは、古野電気の最新の時刻同期技術も展示される予定です。具体的には、次の2つの製品が紹介されます。

1. 時刻同期用GNSS受信モジュール「型式：GT-100」
このモジュールは、L1・L5の2つの周波数を受信することで、世界最高水準の時刻精度（4.5ns未満／1σ）を実現しています。

2. フィールド・タイムシンク・ジェネレーター「型式：TB-1」
この機器は、ケーブル接続を通じてネットワーク機器に正確な時刻情報（1PPS）を出力します。

GNSSはPTP（Precision Time Protocol）を使うことで、時刻同期の基準として多くの分野で活用されています。しかし、ジャミングやスプーフィングといったリスクが存在するため、対策が求められています。古野電気では効果的な検証を続け、より信頼性の高い時刻同期技術の開発に努めています。