尼崎市制110周年記念「1.17は忘れない」地域防災訓練
2024年1月16日、兵庫県尼崎市において、市制110周年を記念した地域防災訓練が実施されます。本訓練は阪神・淡路大震災の教訓を基にしており、住民や特に若い世代への防災意識を高めることが目的です。
主催と目的
この訓練は、兵庫県が定めた「ひょうご防災減災推進条例」に従って、尼崎市や教育委員会が主導しています。市制110周年の意義を踏まえ、毎年「ひょうご安全の日」である1月17日を中心に実施される取り組みです。目的は次の大規模災害に備え、地域住民に防災知識を浸透させることです。
訓練の実施日時と会場
訓練は2024年1月16日金曜日に、メイン会場の大成中学校をはじめ、地域の各中学校で行われます。時間はメイン会場が午後1時40分から午後3時25分まで、地区会場は5限目から6限目までとなります。
- - メイン会場 : 大成中学校 (久々知西町2丁目8-48)
- - 地区会場 :
- 日新中学校 (東七松町2丁目1-44)
- 大庄中学校 (菜切山町37-1)
- 立花中学校 (上ノ島町3丁目1-1)
- 南武庫之荘中学校 (南武庫之荘4丁目11-1)
- 小園中学校 (小中島2丁目12-27)
その他、市立の中学校や小学校も訓練に参加します。
今年度の特色
今年度は特に中学生の成長を重視し、避難訓練や消火訓練、救護訓練を体験させることで、自らの防災意識を育むことを目指します。
学びの場としての訓練
1.
避難所運営訓練では、避難者の多様性を考慮に入れ、意思決定が難しい場面を想定した運営を実地で学びます。
2.
災害伝言ダイヤル171の利用方法を体験することで、非常時の安否確認手段の重要性を理解します。
3.
物資輸送訓練では、避難所への支援物資の運搬や配付の実務を学ぶ機会があります。
4.
防災DXの推進として、スマートフォンや2次元コードを使った受付業務のデジタル化に取り組みます。
具体的な訓練内容
メイン会場での訓練では、水平・垂直避難や煙避難体験、消火訓練を通じて、いつ起こるか分からない災害時にどのように行動するかを具体的にイメージできる場を提供します。また、多様な視点を考慮した避難所運営を体験し、安全で円滑な避難所を作る訓練が行われます。
さらに、ペットの安全を考えた「ペット防災講座」を設けて、飼い主が日常から心掛けるべき管理方法や、避難所運営側が留意すべきポイントを学ぶ場とします。
他の地域会場でも、教職員は災害対応マニュアルを確認するなど、教育的な取り組みを行います。
まとめ
この地域防災訓練は、住民の防災意識を高め、次世代に必要な知識を継承するための重要な機会となります。特に若い世代が今後の防災の担い手となれるような成長の場を提供することを目指しています。