ナンナルの未来
2023-10-31 14:03:32

児童精神科訪問看護ステーション「ナンナル」の拡充と未来の展望

児童精神科訪問看護ステーション「ナンナル」の拡充と未来の展望



近年、様々な理由で心のケアが必要な子どもたちが増加しています。文部科学省によると、2023年には不登校の小中学生が30万人を超え、いじめや自殺の問題も深刻です。これらの子どもたちをサポートするため、カケミチプロジェクトが立ち上げた「ナンナル」は、日本初の児童精神科訪問看護ステーションとして注目を集めています。

メンタルケアに特化したサービス



ナンナルは、2021年4月に設立されました。このステーションでは、専門の看護師が子どもたちの自宅に訪問し、心のケアを提供する取り組みを行っています。通常の外来診療と違い、訪問の時間をしっかりと確保することができるため、子どもたちの家庭や生活環境を考慮した支援が可能です。訪問は平均して週に1~2回、1回あたり30分以上の時間が設けられ、子どもだけでなくその家族に対するサポートも行います。

児童精神科医の不足とカケミチの挑戦



専門医の数が500名程度とされている日本の児童精神科医療において、訪問看護のニーズが高まっています。病院の待機期間は3ヶ月以上、外来での診療時間も月にわずか10~15分と、子どもたちに十分な支援が届きにくい状況が続いているのです。そこで、カケミチプロジェクトはナンナルを通じて、医療機関だけに依存しない新たな支援の形を提供することを目指しています。

新たな資金調達と発展の計画



最近、KIBOW社会投資ファンドや金子書房からの資金調達を実施し、ナンナルの運営を拡大していく計画が明らかになりました。この促進により、新しい看護ステーションの開設や本社機能の強化を行う意向が示されています。また、グロービス経営大学院の森暁郎氏が社外取締役として経営に参加することにより、より専門的な視点からの支援が期待されます。

出資者の期待



出資者であるKIBOW社会投資の五十嵐氏は、メンタルケアを必要とする子どもたちがこれまで以上に増え続ける中で、カケミチプロジェクトの訪問看護が高い評価を得ていることに言及しています。企業として、医療・福祉・教育の連携を通じて、最適な支援を提供することを期待されています。

また、金子書房の代表である金子氏も、心の健康をテーマに出版物を提供してきた経験から、ナンナルの設立が持つ意義を強調しています。子どもたちが健やかに成長できる仕組みを築くことに協力すると述べています。

カケミチプロジェクトのビジョン



カケミチプロジェクトは「ヒトが夢見る力を失わずに現実を生きる世界を創造する」というビジョンを掲げています。この理念に基づき、ナンナルでは「孤独にしない」「家族のかたちをつくる」といったポリシーを採用し、子どもたちとその家族に心のケアを行っています。今後も、このビジョンを実現するために、新しいスタッフの採用を進め、メンタルケアのサービスを更に充実させていく計画です。

未来への期待



現在、日本ではメンタルケアがますます重要視されています。カケミチプロジェクトは、さらなるサービス拡充を目指し、より多くの子どもやその家族が必要な支援を受けられるよう努めていく方針です。未来に向けた取り組みに、多くの期待が寄せられています。

会社情報

会社名
株式会社カケミチプロジェクト
住所
杉並区阿佐谷北三丁目2番10号
電話番号

トピックス(ライフスタイル)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。